テレビ東京の韓流プレミアでオンエアされている『コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密』は、4月21日に第12話が放送された。
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二花院の女主人のユン・ダノ(演者シン・イェウン)を取り囲むイケメン3人衆が、カン・サン(演者リョウン)、キム・シヨル(演者カン・フン)、チョン・ユハ(演者チョン・ゴンジュ)である。
この中に、かつて国王の後継者と言われたイ・ソルがいた。それが、カン・サンである。彼はユン・ダノと相思相愛となった。そして、イ・ソルを徹底的に守る「番人」になっていたのがキム・シヨルだ。このように、カン・サンとキム・シヨルは主従の関係にある。そして、チョン・ユハは重大な決断を迫られていた。
彼は、闇夜に咲く一輪の正義の花のような存在である。率いている「木人会」は、民のために立ち上がった志高き者たちの集まりであり、腐敗しきった王権の打破を胸に誓っている。目指すは冷酷無比な暴君イ・チャン(演者ヒョヌ)の打倒。それは茨の道でありながらも、チョン・ユハの心は揺るがなかった。
そのため、チョン・ユハは重大な決断を下す。自らがイ・ソルと名乗り、運命を偽る覚悟を決めたのである。これはただの策略ではない。民を救うためには、真実すら覆い隠さねばならぬ瞬間がある。
やがて彼は、大妃のもとを訪れ、自らがイ・ソルであることを力強く語った。だが、真のイ・ソルであるカン・サンにとって、チョン・ユハの行動は許しがたい偽りであった。
自分の存在を盗まれ、名を奪われる屈辱。彼の胸には、鋭い痛みと憤りが込み上げていた。チョン・ユハが何食わぬ顔でイ・ソルとして振る舞う姿は、心底をかき乱すほどの衝撃であった。
こうして2人の関係には亀裂が走り、もはや修復不可能と思えるほどに険悪なものとなっていく。しかし、事態はここで終わらない。さらなる秘密が問題をどんどん複雑にしていく。そのときに、両雄は果たしてどのように行動するのか。本当に、予断を許さぬ展開になってきた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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