テレビ東京で放送中『暗行御史<アメンオサ>』の歴史解説ポイントはどこなのか

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キム・ミョンスが主演している『暗行御史<アメンオサ>~朝鮮秘密捜査団~』で、彼が演じるのは、弘文館(ホンムングァン/重要な書物を管理する役所)の副修撰(プスチャン/役職)を務めていたソン・イギョムである。

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ソン・イギョムは官僚登用試験である科挙に首席合格してエリート官僚になった。しかし、精神的な苦境を抱えていて、気晴らしに官僚仲間と賭博に興じていた。これがバレないわけがない。結局は賭博が摘発されて、ソン・イギョムは牢獄に閉じ込められてしまった。

しかし、優秀なソン・イギョムをいつまでも罪人にしておくわけにはいかない。そこで、取引によって釈放されて、暗行御使になった。

この暗行御史は、朝鮮王朝時代に地方役人の不正の監視と民心の調査のために国王が派遣した特使のことだ。選ばれた人物は、馬牌(マペ)、事目(サモク)、鍮尺(ユチョク)という3つの道具を持って地方に潜入していく。

馬牌は身分を証明するものであり、事目は公務について書かれた本のことだ。そして、鍮尺は遺体検分に使う真鍮製の物差しである。以上の3つを携帯していれば、各地で役人や警察を動員することができた。

『暗行御史<アメンオサ>~朝鮮秘密捜査団~』
画像=KBS

不正の監視と民心の調査のための特使

通常の暗行御史はいつも身分を隠している。商人になったり物乞いになったり……。そうやって他人に扮装しながら、悪徳役人を見つけたら、一気に出番がやってくる。不正の現場を摘発すると馬牌を高々と掲げて、「暗行御史、出頭!」と叫ぶのである。そして、手配しておいた警察組織が具体的に悪徳役人を逮捕するのだ。

このように、暗行御史は朝鮮王朝時代に「隠れたヒーロー」であったのだが、『暗行御史<アメンオサ>~朝鮮秘密捜査団~』の主役となったソン・イギョムは、賭博行為の反省から仕方なく暗行御史にならざるをえなかった。

そんな彼がどんな活躍を見せていくのか。そこがドラマの大きな見どころになっている。

【『暗行御史<アメンオサ>~朝鮮秘密捜査団~』ドラマ概要】
〔出演者(役名)〕
キム・ミョンス(ソン・イギョム)
クォン・ナラ(ホン・ダイン)
イ・イギョン(パク・チュンサム)
イ・テファン(ソン・イボム)
アン・ネサン(チャン・テスン)
〔監督・演出〕
演出:キム・ジョンミン/イ・ミンス
脚本:パク・ソンフン/カン・ミンソン

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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