珠玉のラブストーリーが展開されたドラマ『ラブレイン』。日本に韓流ブームをもたらした傑作『冬のソナタ』のユン・ソクホ監督が2012年に制作した名作である。特筆すべきなのは、絶大な人気を誇っていた2大スターのチャン・グンソクとユナ(少女時代)がダブル主演していたことだ。
【写真】チャン・グンソク、マフラーにくるまって“ぶりっこポーズ”?
ドラマは1970年代と2010年代という2つの時間軸を通して、純粋でノスタルジックなラブロマンスを描いていた。2012年の放送時にチャン・グンソクは「『ラブレイン』はどういうドラマですか?」と尋ねられて、次のように答えている。
「僕は、雨というのが涙に例えられるのではないかと思います。うれしさ、喜び、悲しみの涙とも表現できると思います。生きていく上でさまざまな感情を経験します。愛という感情を通して流す涙というのは、愛の雨にも似ている感じがしました。『ラブレイン』というタイトルが、その意味を表しているのではないかと思います」
また、ユナはドラマについてこう語っていた。
「最初に『ラブレイン』というタイトルを聞いたときに思ったことがあります。私は、もともと雨が大好きです。雨の日というのは、とても感性が豊かになる気がします。そして、“愛”という単語はドラマの雰囲気にぴったり合うタイトルだと思いました」
主役2人がタイトルを絶賛した『ラブレイン』。厳寒期の北海道(富良野と旭川)でロケが行われたが、当時のエピソードが印象的だ。
チャン・グンソク「正直、死ぬかと思いました(笑)。実は、子供のときから寒いのは大嫌いでした。北海道に出発する前から本当に大丈夫かなと思って、いろいろなものを準備して行きました。雪しかないので、びっくりしましたよ(笑)。それでも、見える世界が雪ばかりだったので、本当にきれいでした」
ユナ「記憶に残っているのが温泉のシーンでした。温泉で撮ったときは、とても寒くてマイナス20度くらいでした。ところが、温泉のお湯はとても熱かったのです。温泉に入って頬も赤くなってしまったので、まわりにある雪をお湯の中に入れて少し温度を下げたりしていました。入る前は『寒い、寒い』と言っていたのに、入った後はあまりに暑すぎましたね」
主役2人が真冬に苦労して撮影した『ラブレイン』。チャン・グンソクとユナは、今も北海道の寒さを鮮烈に覚えているだろうか。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【写真】チャン・グンソク、彼女気分を堪能できる“サービスSHOT”
前へ
次へ