今年の新作ドラマのラインナップを見ていて、とても興味深いのがキム・ユジョンの主演するTVINGオリジナルシリーズ『親愛なるX』である。このドラマで彼女は、生きるためにあたかも仮面をかぶっているような女優ペク・アジンを演じる。
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「キム・ユジョンが女優を演じるのか」
それだけで注目だ。なぜなら、キム・ユジョンこそが「天性の女優」だと思うからだ。
子供の頃から子役として数多くの作品に出演してきたキム・ユジョン。まさに「生まれつきの女優」というイメージが強い。周囲からそう思われることを彼女自身はどう感じていたのだろうか。
キム・ユジョンが率直に語っている。
「俳優になってよかったというよりは、演技すること自体がいいことだと思います。演技を始めて私は変わりました。そういう意味でも、私は俳優になるべきだった、と思います。演技をするのが大好きなのです」
しかし、好きだというだけで女優を続けることはできない。持って生まれた才能とやり続ける努力が不可欠なのだ。
「やっているときは大変ですけど、終わるとまたやりたくなります。他の俳優の演技を見ると、『あの人たちはあのように演技をしているのに、私は何をしているのだろうか』と感じたりします。それでも、実際に撮影現場に行くと、とても大変で早く終わらせたいとも思ってしまいますけれど。そういう気持ちがずっと繰り返されるのです」
子役として子供の頃から大人の俳優たちに囲まれていたキム・ユジョン。大人たちと一緒に演技をしてきて、何を感じてきたのか。
「子役のとき、大人の俳優と撮影現場で一緒に話しあうのが本当に楽しかったです。同じ仕事をする先輩たちですから。撮影現場では先輩やスタッフとつらいことも楽しいことも一緒に分かち合いながら過ごしました」
こう語るように、キム・ユジョンは子役時代の撮影現場で様々なことを学び、それが今の女優という仕事につながっている。新作『親愛なるX』でも、自分の体験を大いに生かして演技の幅を広げることができるだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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