イム・ジヨンが主演する『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』は、まれにみる傑作である。1月10日の段階で、U-NEXTでは第10話まで配信されている。全16話なので後半に入っているが、今からフォローしていけば、リアルタイムで怒涛の後半を見ることができるだろう。
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このドラマでイム・ジヨンが演じるのは、奴婢のクドクだ。悪徳な両班(ヤンバン)から虐待されていたが、逃亡した後に劇的な出会いがあった。その後は名門一家のオク・テヨンとして生まれ変わり、外知部(ウェジブ/被告人の弁護人)として才能を発揮していく。
彼女を取り囲む重要な登場人物が3人いる。まずは、チョン・スンフィ(演者チュ・ヨンウ)である。
彼は芸人として絶大な人気を得ている。かつて恋慕していたクドクのためなら命を捨てることも惜しまない。それほどの快男児だ。
しかし、オク・テヨンはチョン・スンフィと瓜二つのソン・ユンギョムと結婚する。身分を隠すために仕方がなかったのだ。
ところが、逆賊として疑われたソン・ユンギョムは、7年間も行方不明になってしまう。そのために、チョン・スンフィがソン・ユンギョムに成り代わっていくという展開もありうるのだが……。
そのソン・ユンギョムの実弟がソン・ドギョムだ。キム・ジェウォンが演じている。
彼は科挙に首席で合格したエリート。しかし、行方不明の兄を追って清国まで出かけていく。本当に行動力がある男だ。しかも、少年のときから家を守ってくれたオク・テヨンにいつも感謝している。
そんなソン・ドギョムの妻がチャ・ミリョンである。ヨヌが扮している。
チャ・ミリョンは母の復讐のためにソン・ドギョムに近づいたのだが、結局は彼を愛して結婚していく。しかし、策略的な結婚であったために、その後に様々な騒動が起こってしまう。
こうしたストーリーになっている『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』。前半も傑出した物語だったが、後半はますますスリリングになりそうだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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