tvN X TVINGオリジナル時代劇『元敬』(原題)で元敬王后に扮するチャ・ジュヨンが、「絶対やりたかった」と語り、ドラマとキャラクターへの愛情を示した。
彼女にとって元敬王后という人物は、「すてきという言葉では足りない。やらない理由が一つも見つからなかった」ほど魅力的な存在だったという。
2025年の幕開けを飾る同作は、太宗イ・バンウォン(朝鮮王朝の第3代王/演者イ・ヒョヌク)と手を組んで権力を勝ち取った、王権の“共同創業者” 元敬王后(演者チャ・ジュヨン)の人生を描く時代劇。
新しい世の中を夢見た元敬の視点から、政治的なパートナーとして語られてきた夫婦の物語を新たに解釈することで時代劇ファンの興味を引く見込みだ。
今作で時代劇初挑戦となるチャ・ジュヨンは、「ずっと時代劇をやってみたかった。珍しく差別化された物語の作品だったので、非常に魅力的に感じた」と出演を決めた理由を語った。
『元敬』は、歴史の中であまり注目されてこなかった元敬王后の視点で描かれる。
高麗時代の名門貴族である閔霽(ミン・ジェ)の娘として生まれ、美貌と聡明さを兼ね備えた元敬について、チャ・ジュヨンは「高麗末期の混乱期に、自ら愛する男性を選び、朝鮮建国後には王妃としての品位と責任を失わず、全てを背負った女性」と紹介する。
聖君・世宗大王を育て上げ、一国の王妃としても、一人の男の妻としても決して失敗しない人生を送った元敬王后に対し、「自ら選んだ愛と夢に最後まで責任を持った主体的な姿は、単純にカッコいいという言葉では表現しきれない」とチャ・ジュヨン。元敬王后の人物像に心から惹かれたことも伝えた。
しかし、その覚悟と同じくらい重圧も感じたという。
「ただ演技が上手ければいいわけではないというプレッシャーがずっとあった。それでも、誰かがやるならぜひ私がやりたい。誰よりも真心を込めて演じる自信があった」
王妃という地位からにじみ出る品格ある仕草、表情、行動を表現するために慎重に努力を重ね、「常に大胆に、自分が元敬王后だと思って演じた。また、言葉だけでなく、目で語ろうとした」と、細部にまで魂を込めた演技を期待させた。
チャ・ジュヨンが情熱を燃やしたのは、それだけではなかった。
撮影の真っ只中、夫のイ・バンウォンへの様々な感情が入り混じっている状態で、彼ら夫妻が共に埋葬された献陵(ホンルン)を訪れたのだ。
「完全に役に没頭していたせいか、太宗と元敬王后を一緒に祀った双陵を見た時、不思議な気分になった。私がちゃんとできているのかと尋ね、最善を尽くして準備するので見守ってほしいと、祈るような気持ちでお願いした」と述べ、本作に真剣に向き合ったことをうかがわせた。
最後に、「元敬が時代の制約を越えて、自らを力強く成長させていく過程を一緒に見守ってほしい。そして、俳優チャ・ジュヨンが成長していく姿も感じていただけるはずだ。私の人生に2度とないかもしれない作品だと思って最後まで本当に一生懸命取り組んだ。ぜひ最終回まで見守ってください」と願いを込めた。
(記事提供=OSEN)
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