ヒョンビンは、21歳だった2003年にシットコム『ノンストップ4』でファンに知られるようになった。このシットコムには、期待される若い俳優たちが何人も出演していて、最初ヒョンビンは脇役で出ていた。
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本当に目立たない役だったが、ヒョンビンはこの機会を生かし、たちまち重要な役に成長させて、人気を得るようになった。
撮影と放送がほぼ同時に行われる韓国のシットコムでは、最初に小さい役だったのにファンの反響によって大きな役に成長していくことがよくある。けれど、このときのヒョンビンは人気が少々あっても未熟なところが多く、よくあるカッコいい新人俳優の1人に過ぎなかった。
ヒョンビンが芸能界で強く認識されたのは、ドラマ『アイルランド』で主演を担ってからだ。
2004年に放送された『アイルランド』は、視聴率こそ高くなかったが、ヒョンビンを含む俳優たちの繊細な演技が多くの熱心なファンを生んだ。このドラマが忘れられないファンたちは、その後もネットを中心にドラマへの愛情を語り合っていた。
また、ヒョンビンは『アイルランド』において、新人らしからぬ落ち着きで、相手の先輩女優イ・ナヨンと息の合った演技を見せた。ヒョンビンは初めての主演だったが、監督、脚本家、先輩俳優たちから様々なことを学んだという。それは彼にとって大きな財産になった。
2004年の年末、演技大賞でヒョンビンが登場したときの歓声は、他のどの男優よりも大きかった。それは、あまりに対照的な光景だった。『アイルランド』の制作発表会のときにヒョンビンはほとんど注目されず、記者から質問を一つも受けなかった。
まさかヒョンビンがこのドラマで人気俳優になるとは誰も思わなかったのである。しかし、たった一つのドラマでヒョンビンは見違える存在感を見せた。『アイルランド』によってヒョンビンは名実共に主役級の俳優として認めてもらえるようになった。
翌年には、さらに大きな果実が実った。ヒョンビンが出演したドラマ『私の名前はキム・サムスン』は、50・4%という驚異的な視聴率を叩き出した。こうしてヒョンビンは大ヒット作のおかげで、トップクラスのスター俳優になった。
構成=大地 康
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