テレビ東京で放送されている『善徳女王』は、9月12日の第8話が子役の出番の最後となった。韓国時代劇の場合、主人公の人生を子供時代から振り返ることがとても多い。それゆえ達者な子役の出番が増えていくのだが、この『善徳女王』でもたくさんの子役が出てきた。
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その中でも、シン・セギョンが演じたチョンミョンとナム・ジヒョンが扮したトンマンが印象的だった。
特にチョンミョンは、女帝と言われるほどの権力を握っていたミシルと全面的に対決する姿勢を鮮明にした。このミシルを演じているのは実力派のコ・ヒョンジョン。
彼女は『善徳女王』での神がかり的な演技が大評判となったが、これほどの経験豊富な有名女優を相手にシン・セギョンも堂々たる演技を披露していた。本来なら委縮しても不思議はないのに、シン・セギョンは一歩も臆することがなく、ミシルに対して宣戦布告をする迫真の演技を見せていた。
なにしろ、チョンミョンは国王に隠れてチュンチュを産んでいたのだ。初めてその事実を国王の前で明らかにして、今後は王女として存在感を高めていくことを宣言していた。こうした重要な場面を演じたときのシン・セギョンは、意志の強さと不退転の決意を同時に表現し、まるでベテラン女優であるかのような目の演技を見せていた。
当時のシン・セギョンは19歳だった。まだ10代の若さで困難な局面を演じるというのは大変なことなのだが、彼女はキャリアの不足を想像力と感性で補っていた。まさに、女優としての素質を『善徳女王』で一気に開花させていたと言える。
そして、コ・ヒョンジョンと堂々と渡り合っていたのである。シン・セギョンは後に様々なドラマで主役を演じていたが、その片鱗をすでに『善徳女王』で発揮していた。
そして、いよいよ第9話からはイ・ヨウォン、パク・イェジン、オム・テウンという大人の俳優たちの出番となっていく。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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