【チャングムの究極の決断】まさか世子の命を奪うわけにはいかない?

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テレビ東京の韓流プレミアで8月27日に放送された『宮廷女官チャングムの誓い』第50話は、波乱を呼ぶ展開になっていった。イ・ヨンエが演じるチャングムが王宮から逃亡しようと思ったのは、文定(ムンジョン)王后から世子の命を間接的に奪うように命じられたからだ。

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文定王后には自分がお腹を痛めて産んだ慶源大君(キョンウォンデグン)がいる。しかし息子は次男なのでこのままでは国王になれない。それゆえ、息子を国王にしたい文定王后が世子の殺害を狙っていたのだ。

実際、史実でも文定王后は世子を殺すために様々な工作をしている。同じように、ドラマにおいても文定王后はチャングムを利用して世子の命を奪おうとしたのである。

もちろん、チャングムはそういう文定王后の意図を察して、「ご命令には従えません」と返事をした。

このやり取りを立ち聞きした中宗(チュンジョン)は、チャングムを救うために自分の主治医になれと命令した。ただし、医女は身分が低い。国王の主治医になるというのは、とうてい許されないことであった。

『チャングムの誓い』
究極の決断を迫られるチャングム(写真=2003-2004 MBC)

身分をわきまえない暴挙

それゆえ、臣下たちの反発は極端に高まったのだが、そうした王宮の騒動を静めるためにもチャングムは自ら王宮を離れていたほうがいいと痛感し、ミン・ジョンホと一緒に駆け落ちをした。

けれど、国家に対する重罪になる。王宮に奉職している男女がもし駆け落ちをしたら極刑が免れなかった。それが王朝のしきたりだった。最終的に2人は王宮に戻ってきたのだが、やはりチャングムが中宗の主治医になるということは難しかった。

しかし、文定王后のそばに仕えたら、再び世子の命を奪えと命じられてしまう。それを防ぐためにも国王の主治医になるのがベストな選択なのだが、身分をわきまえない暴挙だとして他の臣下たちから反感を買ってしまう。

どうすればいいのか。悩み続けるチャングムなのだが、彼女の重大な決断が終盤に向かっているドラマの大きなポイントになっていくだろう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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