韓国は演技の実力で評価される「実力派俳優」への壁が高い。アイドル出身の俳優なら、なおさらだ。
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俳優に転向してから数年が経っても、「アイドル出身」というレッテルを剥がせないまま、より厳しい批判にさらされるスターたちがいる。
例えば、 Block BのP.Oで知られる、ピョ・ジフンだ。
2017年から俳優業に乗り出した彼は、『トキメキ注意報』『ボーイフレンド』を経て、ヒット作『ホテルデルーナ』に出演するも、ぎこちない演技が酷評を受けた。ただ、回を重ねるごとに“成長”した姿を魅せたことや、その後に劇団「劇団少年」の創立メンバーとなり、最近まで何度も舞台に立ち、演技に対する情熱を見せてきた。
そんな中、7月12日より放送が始まったSBSドラマ『グッドパートナー』(原題)にも出演したピョ・ジフンだが、彼に対する視聴者の「賛否両論」は相変わらずだった。演技力は向上したものの、バラエティ番組でのイメージや特有の発声、発音によって劇中の人物ではなく、P.Oとして印象付けられてしまうのが問題とされている。
一方、ミュージカル女優として地盤を固めている少女時代・ティファニーことファン・ステファニー・ヤンも、アイドル出身というレッテルに苦しむ1人だ。
彼女は2011年のミュージカル『フェーム』をはじめ、現在は『シカゴ』でロキシー・ハート役を務めている。
2022年からはドラマ『財閥家の末息子~Reborn Rich~』や『サムシクおじさん』にも出演し、映像作品でも存在感を示した。
しかし、現在出演中の『シカゴ』での演技に対し、一部のネット民から悪質なコメントを寄せられている。
ティファニーはオーディションで堂々とロキシー・ハート役を勝ち取り、2シーズン連続で出演している。ところが最近、全シーズンで話題だったナンバー『We Both Reached For The Gun』がネット上で再注目を浴びるようになると、ティファニーの演技に悪質コメントが寄せられたのだ。中には「アイドルのステージを想起させる」という非難も。「アイドル出身」というマイナスレッテルがまだまだ剥がせずにいるわけだ。
最近では、「アイドル出身」という肩書きが無意味になりつつあるほど、多くのアイドルが俳優に転向している。
しかし、それでもなお「アイドル出身」の俳優に対しては演技力の不足を指摘する声がより厳しいのも事実だ。
一つの作品で定着したイメージを払拭することが難しいのと同じように、ステージで華やかに歌って踊っていた「アイドル」のイメージを覆すことも難しい。それを乗り越えて、揺れない俳優として生まれ変わるには、思ったより多くの時間と努力が必要そうだ。
(記事提供=OSEN)
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