青春時代の群像劇というのは韓国ドラマが得意とするカテゴリーなのだが、そのスタイルで強烈な印象を残したのが、2年前に制作された『二十五、二十一』であった。このドラマは、登場人物たちの個性が際立つ素敵なメモリアルの作品だ。
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主人公はフェンシングでオリンピックの優勝をめざすナ・ヒド(キム・テリ)と、彼女とラブロマンスを繰り広げるテレビ局記者のペク・イジン(ナム・ジュヒョク)である。さらに、コ・ユリム(キム・ジヨン)、ジウン(チェ・ヒョヌク)、スンワン(イ・ジュミョン)という3人がドラマを大いに盛り上げていた。
特に忘れられないのが、主役の2人と友人の3人で「夏の修学旅行」に出かけていくシーンだ。青春の喜びと感動が素敵な海辺で炸裂する鮮烈な名場面だった。その躍動こそが『二十五、二十一』のテーマにもなっており、人生の最高の瞬間を本当に美しく描いていた。
あれほどの傑作だった『二十五、二十一』に主演した2人は、その後にどうしていただろうか。
キム・テリは話題の大作が控えている。それが、今年の後半に放送される予定の『ジョンニョン:スター誕生』である。
NAVERのウェブ漫画が原作となっている同作は、1953年に休戦となった朝鮮戦争の直後に、地方から上京して「声」の才能を生かそうとする少女の苦悩と成長を描くドラマだ。そして、ヒロインをキム・テリが演じている。
この天才的な女優の真骨頂を大いに堪能できるのは間違いない。さらに、ラ・ミランとムン・ソリという演技派の女優ががっちり共演している。また、イ・ジュノが主演した『赤い袖先』で抒情的な演出力を発揮したチョン・ジイン監督がメガホンを取っている。
そしてナム・ジュヒョク。昨年3月に兵役のために入隊し、軍務に励んでいた。ようやく今年9月19日に除隊する予定になっている。その後はすぐに次回作に取り組むことになるだろう。彼の除隊後の活躍からも目が離せない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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