【結ばれない愛】『青春ウォルダム』が描く世子のラブロマンスは哀しすぎる?

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NHKの BSP4KとBSで放送中の『青春ウォルダム 呪われた王宮』は、終盤が近くなってくると、パク・ヒョンシクが演じる世子イ・ファンとチョン・ソニが扮しているミン・ジェイの2人が「結ばれない愛」に苦悩している様子が描かれていく。

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実際、イ・ファンとミン・ジェイはお互いに強い愛情を持っているのだが、立場の違いもあって両人とも素直になれない。何よりも、イ・ファンはすでに国王によって結婚を決められている立場だった。それゆえ、どんなにミン・ジェイのことを愛していても、彼女と愛を成就させることはできないと覚悟していた。ただし、自分が結婚した後、ミン・ジェイがどうなるかが心配でならなかった。

一方のミン・ジェイも、まさか世子に自分の愛をストレートに伝えることができるわけがない。しかも、婚約者がいる。それでも、毒殺事件の汚名を晴らした後でも結婚者のハン・ソンオン(ユン・ジョンソク)とは一緒にならないつもりだ。なぜなら、イ・ファンのことを愛しているので、他の男性に目が向かないのだ。

とはいえ、彼女は国王になったときのイ・ファンを常に身近に感じていたので、漢陽(ハニャン)に1人で住みたいと願っている。その希望をイ・ファンに伝えると、「1人で何をするのか」と尋ねられた。そのときミン・ジェイはこう答えた。

「私は恵まれない子供たちにハングルを教えてあげたいです。両班(ヤンバン)は漢字を使えますが、庶民はハングルを覚えるのが一番いいと思います」

青春ウォルダム
画像=tvN

残しておきたかった愛の形

さらに彼女は付け加えた。

「もし庭に梅の木があればとても嬉しいです」

そういうミン・ジェイの気持ちをくんで、イ・ファンは彼女が住むための屋敷を見つけた。それはイ・ファンができる「ミン・ジェイへの最大の愛情」であったかもしれない。

彼も自分の愛を形として残しておきたかったのだ。それゆえに、自分が贈った屋敷で、ミン・ジェイが子供たちにハングルを教えている姿を想像して感慨にふけったのだ。

こうして、『青春ウォルダム 呪われた王宮』は「結ばれない愛」をめぐって、いよいよ佳境に入ってきた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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