『青春ウォルダム』でパク・ヒョンシクが演じた世子はなぜ韓ドラ史上で最強と言えるのか

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NHKで放送中の『青春ウォルダム 呪われた王宮』を見る度に、パク・ヒョンシクが扮した世子イ・ファンの人間性にとことん感動してしまう。

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「こんなに性格のいい世子が今までの韓国時代劇にいた?」

そう思わざるをえない。わがままな世子はかなりいたが、イ・ファンの性格は飛びぬけて素晴らしい。特にどんな部分なのか。具体的に検証してみよう。

●チョン・ソニが演じたミン・ジェイは一家毒殺事件の犯人にされてしまったが、彼女の無実を信じたイ・ファンは東宮(トングン)の内官に起用してコ・スンドルという偽名まで与えた。おかげで、ミン・ジェイは王宮の中で生き残ることができた。ミン・ジェイから見たら、イ・ファンは「聖人」に思えただろう。

●イ・ファンの幼なじみのハン・ソンオン(ユン・ジョンソク)は兵士長をしているが、彼の父親は王家の滅亡を画策する容疑者にされそうになった。そのとき、イ・ファンは自らハン・ソンオンの実家に出向き、倉庫を調べることでハン・ソンオンの父の無実を証明した。イ・ファンは友情を大切にして、親友の父を救ったのである。

●イ・ファンに保護されて図に乗ったミン・ジェイは、朝鮮王朝の女性が不当な扱いを受けていることを嘆き、イ・ファンに対して国法の要求まで突き付けていた。本来なら激怒してもおかしくないのに、イ・ファンはミン・ジェイに冷静に対応し、彼女の過度な要求も容認していた。柔軟な思考の持ち主であり、「理想の上司」になれる器であった。

青春ウォルダム
画像=tvN

ナンバーワンの人物像

上に挙げたのは一例だが、もともとは長身でルックスが抜群で、どんな文書を見ても一発で内容を把握してしまうほど記憶力が超人的だ。しかも、思慮分別に優れていて性格がとてつもなくいい。

こうした資質を持っているイ・ファンは、間違いなく韓国時代劇に登場した世子の中でナンバーワンの人物像を持っている。本当に素晴らしいキャラクターだ。

【『青春ウォルダム 呪われた王宮』ドラマ概要】
〔放送日時〕 
●NHK  BSP4K  毎週日曜午後9時00分 
●NHK  BS    毎週金曜午前0時25分[木曜深夜] 
〔役名/出演者〕
イ・ファン/パク・ヒョンシク
ミン・ジェイ(コ・スンドル) /チョン・ソニ
チャン・ガラム/ピョ・イェジン
ハン・ソンオン/ユン・ジョンソク
キム・ミョンジン/イ・テソン
テガン/ホ・ウォンソ

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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