日本で韓国ドラマを見る人が増えてきてますます注目されているのが「百想(ペクサン)芸術大賞」である。ドラマ部門や映画部門などがあり、今年の第60回は5月7日にソウルで授賞式が行われる。
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ただし、今回は「主役」が不在となりそうだ。それは、『涙の女王』のヒロインを演じたキム・ジウォンのことだ。このドラマは4月28日の放送でクライマックスを迎えたが、視聴率が24.85%となって、tvN史上の最高記録を達成している。それほど、近年まれにみるメガヒット作となったのだ。
その人気を牽引したのがキム・ジウォンなのだが、今年の「百想芸術大賞」ドラマ部門の女性最優秀演技賞の候補になっていない。
なぜ?
そう思う人が韓国で非常に多く、SNSでも疑問視する声が高まっている。ちなみに、女性最優秀演技賞にノミネートされているのは、オム・ジョンファ(『医師チャ・ジョンスク』)、アン・ウンジン(『恋人』)、ラ・ミラン(『良くも、悪くも、だって母親』)、イ・ハニ(『夜に咲く花」)、イム・ジヨン(『庭のある家』)となっている。
本当にふさわしい顔ぶれになっているのは間違いないが、今まさに話題のトップを独走しているキム・ジウォンの不在はいかにも残念である。
なお、『涙の女王』でキム・ジウォンと最高の相性を見せたキム・スヒョンは男性最優秀演技賞にノミネートされている。彼は2012年に『太陽を抱く月』で受賞しており、12年ぶりに二度目の栄光があるのかどうかが注目されている。
もう一度、キム・ジウォンが候補にならなかった背景を考えてみると、一番は「時期」の問題があるかもしれない。なぜなら、今回の百想芸術大賞のドラマ部門では2023年4月1日から2024年3月31日までに放送されたドラマが対象になっているからだ。
各賞の候補は、業界専門評価委員60人の事前アンケートを経て部門別審査委員が厳正な審査をして決めている。ただし、審査期間中にまだ『涙の女王』は放送中で前半が放送されただけだった。『涙の女王』の後半の異様な盛り上がりが反映されていないことが、キム・ジウォンが候補に選ばれなかった理由の一つになっていたかもしれない。
いずれにしても、キム・ジウォンの不在がとても気になる今年の百想芸術大賞。正直に言えば、キム・スヒョンとキム・ジウォンのダブル受賞を見たかった。それほど今の韓国で『涙の女王』が驚異的な話題になっている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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