『涙の女王』で百想芸術大賞の候補になったキム・スヒョンはどこが凄いのか

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キム・スヒョンとキム・ジウォンが最高級の夫婦キャラを演じている『涙の女王』。土日に韓国tvNで放送されていて、日本でも同時配信のNetflixで視聴できる。それだけに、韓国ドラマのファンにとって週末は本当に楽しくて仕方がないだろう。

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ストーリーは、クイーンズグループのデパート部門トップだったホン・ヘイン(キム・ジウォン)と、法務部のエース社員のペク・ヒョヌ(キム・スヒョン)の「夫婦の危機と復活」をスリリングに描いている。

そういう展開の中で、キム・スヒョンが演技の真髄を存分に見せる。彼は、感情を爆発させるところとジッと抑える部分を巧みに使い分けて、ヒョヌという人物の喜怒哀楽を的確に表現している。

そうした演技力が評価されて、キム・スヒョンは今年の百想芸術大賞・ドラマ部門の男性最優秀演技賞にノミネートされた。

他の候補者は、『少年時代』のイム・シワン、『恋人』のナムグン・ミン、『運の悪い日』のユ・ヨンソク、『ムービング』のリュ・スンリョンだ。特に、ナムグン・ミンとリュ・スンリョンは強力なライバルになりそうだが、もちろんキム・スヒョンも最有力の雰囲気を持っている。

涙の女王
画像=tvN

多様性のある演技

ここで特に強調したいのが、『涙の女王』でキム・スヒョンが本領を発揮しているシーンだ。それは、我が道を突っ走るヘインに寄り添って、ヒョヌが彼女の突出した感情を受け止めるところだ。こういう演技は本当に難しいのだが、キム・スヒョンは実に巧みに呼吸を合わせている。その多様性のある演技が高く評価されて、今回の百想芸術大賞のノミネートに至ったと思われる。

正直に言えば、キム・ジウォンも百想芸術大賞・ドラマ部門の女性最優秀演技賞にノミネートされれば、キム・スヒョンもとても安心したことだろう。しかし、今回はキム・スヒョンだけが候補になった。その点で余計にプレッシャーがかかるのは間違いないのだが、キム・スヒョンは冷静に結果を受け入れる準備ができているはずだ。その結果は、5月7日に発表される。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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