Netflixで配信が始まってから一気に話題となっている『涙の女王』。キム・スヒョンとキム・ジウォンの主役2人が演じるスリル満点のキャラ対決が面白い。
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特に、メソメソ泣く演技を存分に見せているキム・スヒョンの豹変ぶりが注目のマトだ。彼のさすがの演技を見ていて思い出したのが時代劇『太陽を抱く月』だ。2012年に韓国で放送されたときに最高視聴率が42.2%だった。この数字は、韓国時代劇の歴代視聴率で10位にランクされていた。
このドラマのストーリーを見てみよう。世子フォンの婚約者に選ばれたのがヨヌ。2人は幸せな将来を誓い合う。しかし、勢力の拡大を狙う大妃は巫女を使ってヨヌを呪い殺そうとする。不運にも重病となってしまったヨヌは父の胸に抱かれて世を去ってしまう。
ところが、ヨヌはまだ生きていて、記憶喪失となって巫女に育てられる。やがて、成長したヨヌは巫女ウォルとして王宮に戻り、王になっていたフォンと再会する。
しかし、フォンはまさかヨヌが生きているとは知らず、ウォル(ヨヌ)のことが誰だかわからないのだが……。こうした物語を演じたのは、フォンがキム・スヒョン(子役はヨ・ジング)、ウォルがハン・ガイン(子役はキム・ユジョン)だった。
当時24歳だったキム・スヒョンは、演じるときに「バランス感覚を大事にしました」と語っている。主役として、共演者たちと息を合わせることに細心の注意を払ったのだ。
「『太陽を抱く月』は、愛の物語というひとつの枠の中に、たくさんの要素がたっぷりと詰め込まれています。例えば呪術。呪いをかけるとか、現実にはないような要素があります。そして、ドラマの中でどんどん謎を解いていくような過程には、推理劇のような楽しみもあります」
キム・スヒョンはこのように語ったあとで『太陽を抱く月』について「総合的に言うと、本当に美しい愛情物語なのです」と的確に評価した。果たして、『涙の女王』が終わったときには、キム・スヒョンもどのようにコメントするのだろうか。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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