世界的に大注目されたドラマ『私の夫と結婚して』(tvN)。放送が終了した後も主演したパク・ミニョンの存在感が絶賛されているが、同じように強烈な印象を残したのがソン・ハユンであった。彼女はこのドラマで「希代の悪女」のチョン・スミンを演じた。
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この悪役キャラは、まさに「悪行のデパート」だった。ソン・ハユンも演じるうえでは「チョン・スミンの悪行が激しくなる一方なので、理性的な自我を作って自分自身を説得しながら撮影しました」と語るほど苦労が絶えなかったという。彼女が「悪行が続くから台本をめくることも怖かった」と率直に語るのも無理はなかった。
演じた女優が「恐ろしいキャラ」と評する悪役。思い出すのは、ちょうど1年前に大変な話題になった復讐劇『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』の悪役パク・ヨンジンである。演じたのはイム・ジヨンで、彼女は一気に「時の人」になるほど注目された。
ソン・ヘギョが演じるヒロインのムン・ドンウンを高校時代に陰湿にイジメ抜いたパク・ヨンジン。彼女は気象キャスターとして人気を博していたが、裏に回ると根っからの悪人であった。それでもパク・ヨンジンは建設会社社長の妻としてセレブな生活を手に入れ、表向きはブランド品ばかりで着飾っていた。まさに人生の成功者なのだが、視聴者から極端に嫌悪される存在だった。
演じたイム・ジヨンは、女優人生を懸けてパク・ヨンジンという悪女をさらに際立たせようと執念を燃やした。その迫力が『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』の人気を大いに高めた。
本心から言えば、女優が「希代の悪女」を演じるのには精神的に抵抗があるだろう。しかし、それが自分を生かすキャラであれば、徹底的にやらざるをえない。まさに『私の夫と結婚して』でチョン・スミンを演じたソン・ハユンがそうだった。彼女はイム・ジヨンと同じように「希代の悪女」を演じることで、自分の代表作を作り上げたことは間違いない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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