美容医療の発達か、それとも彼らの自己管理がすごいのか、最近は実年齢よりだいぶ若く見える俳優や女優が多い。
特に、ソン・ヘギョはNetflixオリジナル『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』で主演のムン・ドンウンを演じる際、高校時代こそ女優のチョン・ジソが演じたが、20代前半からすべてを自分で演じている。
撮影は2022年はじめで、ソン・ヘギョは当時40歳という年齢だ。ドラマを見た視聴者からは「少し無理があるのでは」「平気な気も…」と二つの意見が上がっていた。
そんななか、今回は大学生ではなく、実際に制服を着てドラマで高校生時代まで演じた俳優・女優を紹介する。
アン・ボヒョンは2023年に放送されたドラマ『生まれ変わってもよろしく』で制服を着た。
同作は、前世を覚えたまま19回目の人生を生きているパン・ジウム(演者シン・ヘソン)が、18回目の人生で出会った運命の男と再会することで繰り広げられる転生ロマンスだ。アン・ボヒョンは、MIグループ会長の息子でMIホテル戦略企画チーム専務であるムン・ソハ役を演じた。
劇中、高校時代を回想するシーンがあるがアン・ボヒョンは実際に自分で制服を着て、高校時代のムン・ソハを演じきった。前髪も下ろして爽やかなイケメンの高校生という印象を与えたのだ。
撮影期間は2022年6月~2023年1月で、1988年生れのアン・ボヒョンは撮影時34歳。放送前の直前インタビューでは、「30代の僕たちが制服を着ているのがぎこちなかった。制服を着るのはたぶん最後だと思う」と笑顔を見せていた。
しかし、アン・ボヒョンはその前のドラマ『彼女の私生活』(2019年)、『梨泰院クラス』(2020年)、『軍検事ドーベルマン』(2022年)でも高校時代を演じている。特に『梨泰院クラス』では、金髪の“ヤンキー高校生”の姿まで見事に再現した。もう見られないと思うと、悲しいものだ。
現在放送中のドラマ『私の夫と結婚して』がヒット中のパク・ミニョンもやはり、劇中、大学生時代だけでなく高校生時代まで自身が演じている。
高校生時代が主に出てくるのは第4話だ。1986年3月生まれのパク・ミニョンは現在、37歳。眼鏡をかけ、一切化粧をしなければ高校生にも見えることを堂々と証明した。
いじめられっ子で気が弱い役のため少し地味だが、それでも透明感のある肌が強調され、清潔感のある高校生という印象を与えた。
そんなパク・ミニョンもドラマ『彼女の私生活』(2019年)と『天気がよければ会いに行きます』(2020年)でも制服を着ている。多くの視聴者が思っただろう。「こんな抜群のスタイルと美貌で高校時代を謳歌したかった」と。明るい性格の役だったため、どちらかというとこの2作品の方が“高校生らしいパク・ミニョン”を見ることができる。
2013年のドラマ『相続者たち』から10年越しに再会したパク・シネとパク・ヒョンシク。『相続者たち』は高校生たちの物語のため、劇中ずっと高校生役だったが、そんな2人も当時は20代前半。多くの俳優たちが高校生役を演じる年齢のときだ。
そんな2人が10年ぶりの共演で話題を集めるドラマ『ドクタースランプ』は、高校時代はライバル、現在は前途有望な医師となったヨ・ジョンウ(演者パク・ヒョンシク)とナム・ハヌル(演者パク・シネ)が、人生を再建する過程を描いたラブコメドラマだ。そのため、劇中では高校時代の回想シーンがあり、2人は制服姿を披露している。
10年もの時を経てパク・ヒョンシクは32歳(1991年11月16日生まれ)に。爽やかな雰囲気と自慢のベイビーフェイスで制服も難なく着こなした。そして2022年5月に息子を出産した33歳(1990年2月18日生まれ)のパク・シネも、制服をさらっと着こなしている。
制作発表会では「もう制服を着るのをやめなければならない」「罪悪感があった」と言っていた2人だが、その言葉を全く感じさせない出来栄えだった。ネット上では、『相続者たち』の制服姿と比較した写真が多くあがっており、「10年も経ったうえに、お母さんにもなったっていうのに変化0」といった意見まであがっているほどだ。
今後、またどの俳優や女優が違和感のない制服姿を見せてくれるのかとても楽しみだ。
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