トップ俳優としての貫禄を見せているソン・ジュンギ。現代的なスケールが大きいドラマで真価を発揮しているが、彼の俳優人生を振り返ってみると、何よりも時代劇で頭角を現してきた。
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特に、心に深く刻まれるような印象を残したのが『トキメキ☆成均館スキャンダル』と『根の深い木－世宗大王の誓い－』であった。中でも大ブレークのきっかけになったのが『トキメキ☆成均館スキャンダル』であり、魅力的な朝鮮王朝時代の青年を演じ、大いに世間の注目を集めた。実際、彼の持つ柔らかい感性は格別だった。
『根の深い木－世宗大王の誓い－』では、ソン・ジュンギが史上最高の名君・世宗(セジョン)の青年期を熱演し、後にこの役を名優ハン・ソッキュに見事に引き継いだ。彼はこの時の演技で、自身の内面に確固たる自信を深め、その才能をさらに磨き上げた。
こうして時代劇で躍進を遂げたソン・ジュンギは、兵役を経て『太陽の末裔』に主演。この作品は爆発的な大ヒットを記録し、彼は超一流の評価を受けるようになった。
以降も、俳優として王道を歩み続けている。特に、ドラマ『ヴィンチェンツォ』は異色の作品として話題になった。実際にソン・ジュンギは、特別な才能でマフィアの幹部にまで登り詰めたヴィンチェンツォという男を、独特の存在感で華麗に演じていた。
さらに、『財閥家の末息子』では、もともとの秘書が財閥家の息子として生まれ変わって復讐を狙っていく役をシリアスに演じた。
こうして、ソン・ジュンギの俳優人生は、彼の圧倒的な才能と確かな演技力によって、絶え間なく進化し続けている。彼の演じるキャラクターは常に新鮮であり、見る人を魅了し続ける。何よりも彼には独特の「華」がある。それが彼のオリジナリティになってドラマを引き立てているのだ。本当に、立っているだけで味わいを出す稀有な俳優だ。
今後も次回作が大いに期待されているが、たとえば時代劇に登場すれば、新しい感性を発揮して話題になることだろう。
文＝康 熙奉（カン・ヒボン）
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