さあ、新しい年がやってきた。今年は辰年の2024年だ。韓国ドラマ界も賑わっているので、面白いドラマがたくさん作られることだろう。そんな将来の作品に期待しながら、正月休みには定評がある傑作を改めて見てみよう。
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「ラブコメ」は韓国ドラマが得意とするジャンルなので、これまでにも多くの傑作が生まれているが、その中でも正月にふさわしくエネルギッシュな作品を選んでみよう。まさに「最強の3本」だ!
●『キング・ザ・ランド』(2023年)
出演者(役名) =ジュノ(ク・ウォン)、ユナ(チョン・サラン)、コ・ウォニ(オ・ピョンファ)、キム・ガウン(カン・ダウル)、アン・セハ(ノ・サンシク)
〔視聴ポイント〕放送前から超話題になっていた豪華キャスティング作品。ジュノ(2PM)とユナ(少女時代)の2人がラブコメを演じると絵に描いたような最高級ビジュアルとなった。主役は超一流ホテルの御曹司ウォンと最優秀社員のサラン。
最悪の出会いを経て職場の上司と部下になった2人は、ビジネスで済州島(チェジュド)に出かけるのだが、トラブルで小島に泊らざるをえなくなる。そこでラブロマンスのきざしが生まれる。以後の2人は華やかな時間を共有しあって、障壁を一つずつ乗り越えていく。そのプロセスのシーンがとにかく面白い。特にタイのロケは最高に賑やかだった。見れば見るほど元気になれるラブコメだ。
●『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』(2020-2021年)
出演者(役名) =シン・ヘソン(哲仁王后)、キム・ジョンヒョン(哲宗)、ペ・ジョンオク(純元王后)、キム・テウ(キム・ジャグン)
〔視聴ポイント〕ドラマのスタートから設定がユニーク。大統領官邸の天才シェフが陰謀によって刑事に追跡される羽目になるが、途上でプールに落ちて瞬間的に朝鮮王朝時代の王宮にタイムスリップ。その魂は哲仁王后のからだに入り込んでしまった。
こうなると、高貴な王妃が粗暴な男性の言動に変わってしまって大騒動に発展していく。素晴らしいのが王妃を演じたシン・ヘソンの変幻自在な演技。感心するほど面白い。同時に、国王に扮したキム・ジョンヒョンの真面目すぎるリアクションも妙に笑える。まさに、抱腹絶倒のラブコメ時代劇だ。
●『社内お見合い』(2022年)
出演者(役名) =アン・ヒョソプ(カン・テム)、シン・ハリ(キム・セジョン)、キム・ミンギュ(チャ・ソンフン)、ソル・イナ(チン・ヨンソ)
〔視聴ポイント〕キム・セジョンが演じる食品会社研究員シン・ハリのキャラは無敵。恐れを知らない顔面演技で強烈に笑わせてくれる。そんなシン・ハリと偽装恋愛をすることになったのが強烈なナルシストの社長カン・テム(アン・ヒョソプ)。彼はツンデレを気取っていたのに、いつのまにかシン・ハリにゾッコンになっていく。そのギャップにクスクス笑える。
結局、カン・テムは創業者の祖父の結婚強制手法を切り抜けるための奇策に取り組んだが、無理矢理カップルの価値観が違いすぎて意見の対立が鮮明になる。けれど、そこに山ほどのエピソードが重なってきて、ストーリーが面白くなる一方であった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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