1996年に放送されたペ・ヨンジュン主演のドラマ『初恋』最終話の視聴率は65.8%を記録した。
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最近のドラマで言えば『ペントハウス』シーズン1の12話(2021)が29.2%、『夫婦の世界』最終話(2020)が28.3%と高視聴率を記録した。
韓国ではリアルタイムでドラマを見ることが多いため、視聴率が反映されやすい。
そんななか、今回は1%台にとどまった“爆死”韓国ドラマを紹介する。
2020年9月に放送された『2人の恋は場合の数』。10年にわたって互いに片想いする女性と男性の青春ロマンスを盛り込んだドラマだ。
放送前、アイドル出身の俳優オン・ソンウと“ウェブドラマ女神”という修飾語を手にしたシン・イェウンが主演を務めるということで話題を集めたが、第1話が1.5%でスタートし、最高視聴率も1.6%までしか上がらなかった。
「同じようなエピソードが繰り返される」という意見や、ターゲットとしている10・20代がテレビ離れしていることが原因に上げられていた。
しかし主演を務めたシン・イェウンは当時、「責任を感じている」と涙ながらに話し、見る人まで悲しませた。そんな彼女もNetflixオリジナル『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』で成長した姿を見せ、「目つきまで演技している」「本当に嫌いになりそう」と絶賛されている。
ドラマの失敗は、俳優たちを成長させると証明した。
次に来るのが、Disney+でも配信中の『時速493キロの恋』だ。
Netflixオリジナル『人間レッスン』で熱演を見せ、当時“化け物級の新人女優”と言われたパク・ジュヒョンと、『わかっていても』で好青年役を演じたチェ・ジョンヒョプが見せた『時速493キロの恋』。
第1話の1.9%が最高視聴率となってしまった。さらに第15話(全16話)は0.9%と1%を切るという事態まで発生。こちらも10・20代をターゲットとしたスポーツ青春ドラマだったからだろうと言われている。
そんな本作だが、日本での反応はよかった。ネット上では、「なぜ視聴率が低いのか」といった声が上がっていたほどだ。
最後は日本でも大人気の俳優チョン・ヘインが主演を務めた『半分の半分 ~声で繋がる愛~』だ。
2020年3月に始まった『半分の半分』は第1話の2.4%を記録したが、3話以降から最終話まで1%台だった。低視聴率が原因なのかはっきりとは言わなかったが、16話構成で企画されていた本作は12話に短縮され、事実上の“打ち切り”となった。
もちろん「画面が美しい」といった声も上がっていたが、やはり多かったのは「展開が遅すぎる」という意見だった。
もう少し早い展開や、現実的なストーリーにしていれば人気が出たのでは思わせるような作品で、「豪華キャストの無駄遣い」という声も出ていた。
文=佐々木夏美
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