韓国で10月25日に封切られた宮崎駿監督の新作『君たちはどう生きるか』。2日連続でボックオフィス(映画ランキング)1位をキープしているが、映画を見た観客からは酷評が相次いでいる。
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韓国映画振興委員会の映画館入場券統合システムの10月27日のデータによると、『君たちはどう生きるか』は10月26日に観客動員数9万4079人を記録し、ボックスオフィス1位に。累計観客数は34万9309人となる。
『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』などを手がけた日本アニメーション映画の巨匠・宮崎監督の10年ぶりの復帰作ということで、早くも話題を集めていた『君たちはどう生きるか』だが、日本と同様に韓国内でのマーケティングも“NO宣伝戦略”だった。
その戦略は韓国でも通じたようで、前売り券の販売も好調だった。そして前売り率1位、公開日当日のボックスオフィス1位を記録するも、実際に映画を見た観客からの評価は厳しい。
観客からは主に「難解だ」「展開が理解できない」という意見が寄せられている。特に帝国主義の時代が舞台のため、韓国人観客の心を掴めない模様だ。また、死んだ妻の妹と再婚するという設定も近親婚を思わせるという点で共感を呼べないようだ。
公開前はCGVの「Pre EGG指数」(公開前の映画に対する期待評価)が99%だったことに比べ、「Golden EGG指数」(実観客の鑑賞後の評価)は10月27日14時時点で67%に落ちた。
約5000件に及ぶレビューもほとんどが酷評だ。
「宮崎の20年ファンとして失望を禁じえなかった。難解さを超えて無責任だ」「見たものの、何を見たのか分からない」「何を言おうとしたのか分からない」「演出、ストーリーなどに何も関心がなく、少しでも稼いで息子の事業に投資するための映画だ」「期待感ゼロの状態でやっと見られる映画」といった酷評も少なくない。前もって時代背景を知ってから観た観客さえ、理解できないストーリー展開が続いたという反応だ。
『君たちはどう生きるか』に酷評が集まるなか、一部では「だからメディア試写会をしなかったか」という意見も出ている。記者たちのレビューがヒットに影響することを考慮し、わざとメディア試写会を省略したのではないか、ということだ。
公開初日に25万人の観客を呼び込むも、2日目には9万人と落ちた『君たちはどう生きるか』の動向に注目が集まる。
(記事提供=OSEN)
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