「さすがイ・ジュンギ!」という声がとても多い。最新作の『アスダル年代記:アラムンの剣』で見せたイ・ジュンギの存在感は格別であった。やはり、イ・ジュンギは現代劇でも時代劇でも、ジャンルを問わず最高の演技力を発揮する俳優だ。
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振り返ってみれば、現代劇という華やかな舞台の上では、『悪の花』(2020年)が極めて高い評価を受けていた。家庭という安らぎに包まれた日常を過ごす夫が、実は闇に潜む殺人犯であったという神秘的で心を掴む設定の中、イ・ジュンギは二重の人格を秘めた深遠な主人公を緊迫感がある演技で見事にこなしきった。
この『悪の花』を含め、イ・ジュンギはしばらくの間、現代劇において主役を演じることが多かったが、時代劇における活躍もまた非常に目を引くものであった。
彼は2005年、映画『王の男』で輝かしい成功を収め、その後も『イルジメ〔一枝梅〕』や『アラン使道伝』など、時代劇の舞台で数々の主演を務めている。さらに、2016年には『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』で高麗王朝の皇子を演じて絶賛を浴びた。
彼はこのドラマで繊細かつ複雑なキャラクターを創り出すために、15キロもの減量に挑んだ。役作りとは言え、これは並大抵のことではない。だが、イ・ジュンギは自らのアクションを鋭く印象付けるためにこれが絶対に必要だと考え、厳しい減量に取り組んだ。それが、ドラマの成功に結び付いた。
放送からすでに7年が経過した作品だが、今でも高い人気を誇っている。韓国ドラマの愛好者が行なったアンケートにおいても「恋愛ドラマの人気作」というジャンルで上位の支持を獲得した。本来なら、歴史を描いた時代劇が恋愛ドラマの人気ランキングに名を連ねることは、一般的には稀であるはずだ。
しかし、『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』はジャンルを超越した人気を誇っており、それは視聴者の多様化にバッチリ応えた結果でもあった。その背景には、間違いなくイ・ジュンギの圧倒的な存在感が寄与していた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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