今年のお盆は台風の影響を受ける地域が多いかもしれない。そうなると、外出する予定を変更して家にいなければいけない。そんな時はまさに韓国ドラマを続けて見るチャンスかもしれない。やはり、この暑い夏を乗り切るためには、軽快に笑い飛ばせるようなドラマがふさわしい。そこで痛快なラブコメを究極的に選んでみた。今一番推薦できる5本をランキングで紹介しよう。
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●ランキング5位／『紳士とお嬢さん』
放送年・放送局／2021～2022年・KBS
出演者(役名)／チ・ヒョヌ(ヨングク)、イ・セヒ(パク・ダンダン)、イ・ジョンウォン(スチョル)、オ・ヒョンギョン(ヨンシル)、イ・イルファ(エナ)、カン・ウンタク(チャ・ゴン)
このドラマの設定は完全に現実離れしている。記憶喪失、出生の秘密、偽りの妊娠騒動など、20年前の韓国ドラマによくありがちだった設定が今の時代にてんこ盛りとなっている。けれど、決して古いスタイルではない。笑えるポイントがとても現代的なのだ。
主人公のヨングクは大会社の社長で3人の子持ち。妻を亡くした独身男性である。そんな彼の豪邸に若き家庭教師のダンダンがやってくる。かなりの年の差がある2人。いつしか恋仲になるが、アクシデントばかりに襲われる。さらに、2人を取り巻く両家の人々が騒がしい。常に一触即発のトラブルが起こってくる。果たして恋の行方は？
●ランキング4位／『社内お見合い』
放送年・放送局／2022年・SBS
出演者(役名)／アン・ヒョソプ(カン・テム)、キム・セジョン(シン・ハリ)、キム・ミンギュ(チャ・ソンフン)、ソル・イナ(チン・ヨンソ)
キム・セジョンが演じるシン・ハリのキャラクターがメチャ面白い。彼女は強烈な顔面演技で次々と難局を乗り越えていく。そのパワーを見ていると本当に元気になってくる。アン・ヒョソプが演じるカン・テムは有能な若き社長。けれど、創業者の祖父は孫の結婚を強制したがるタイプで、1日に10回もお見合いをさせられる。
そんなことに困り果てて偽装結婚をすることにして、ワケありで相手になったのが社員のシン・ハリだった。ここからの展開が本当にユニーク。カン・テムは強烈なナルシストで、シン・ハリと何から何まで合わない。格差だらけの2人なのだが、そのギャップが大いに笑わせてくれる。
●ランキング3位／『哲仁王后～俺がクイーン⁉～』
放送年・放送局／2020～2021年・tvN
出演者(役名)／シン・ヘソン(哲仁王后)、キム・ジョンヒョン(哲宗)、ペ・ジョンオク(純元王后)、キム・テウ(キム・ジャグン)
シン・ヘソンといえば「視聴率女王」とも呼ばれる売れっ子女優だが、彼女のサービス精神がドラマ全編に生きている。設定はまず現代から始まる。大統領官邸の天才的なシェフが職場で罠にはまって刑事に追われてしまう。逃げる途中にプールに落下してそのまま朝鮮王朝時代の王宮にタイムスリップ。なんとシェフの魂は哲仁王后の身体に入り込んでしまう。あとは抱腹絶倒の世界。
男の気持ちに成りきるシン・ヘソンの演技がうますぎる。だからとことん笑える。国王を演じているのがキム・ジョンヒョン。彼の生真面目な演技がシン・ヘソンとの対比によっていっそう際立ってきて後半の盛り上がりにつながっていく。
●ランキング2位／『キム秘書はいったい、なぜ？』
放送年・放送局／2018年・tvN
出演者(役名)／パク・ソジュン(イ・ヨンジュン)、パク・ミニョン(キム・ミソ)、イ・テファン(イ・ソンヨン)、カン・ギヨン(パク・ユシク)
パク・ソジュンが演じるヨンジュンはパーフェクトな男。ルックスと頭脳が良くて申し分がない。そんな彼が、長く支えてくれたキム秘書が突然辞めると言い出した瞬間からバタバタと崩れていく。その落差が本当におかしい。
しかも、ヨンジュンはキム秘書が自分に気があると勘違いして様々なアタックをしても空振りばかり。そのドタバタぶりが面白い。さらにパク・ミニョンの冷静すぎる演技が抜群にスパイスが効いている。それにしても天下の美男美女が演じるラブコメというのは本当に絵になる。
●ランキング1位／『キング・ザ・ランド』
放送年・放送局／2023年・JTBC
出演者(役名)／イ・ジュノ(ク・ウォン)、ユナ(チョン・サラン)、コ・ウォニ(オ・ピョンファ)、キム・ガウン(カン・ダウル)、アン・セハ(ノ・サンシク)
イ・ジュノとユナという当代随一のスター同士の共演だけに、始まる前から大変な人気だった。案の定、ヘリコプターで出勤するイ・ジュノの姿がこのドラマのスケールの大きさを象徴していた。一流ホテルの御曹司と最優秀社員の2人。
最悪の出会いから徐々に仕事を通して気持ちが変化していくが、特にク・ウォンがチョン・サランにゾッコンになってからは、2人の掛け合いが抜群に面白かった。タイの豪華ロケも見ていて楽しかったし、ドラマとしての華やかさがピカイチだった。さらに、2人のラブシーンも大きな話題となった。注目度と痛快な内容から、今推薦するならナンバーワンのラブコメだ。
文＝康 熙奉（カン・ヒボン）
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