あまりに暑い真夏とはいえ、エアコンで涼しくなりながら家でドラマを続けて見るのが最適なレジャーかもしれない。そんな時にふさわしく「適度に笑えて、ときたま胸がキュンとなる」というドラマを集めてみた。見れば見るほどストレスの発散になる。まさにドラマの醍醐味を再発見できるだろう。
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●『二十五、二十一』
出演者(役名)/キム・テリ(ナ・ヒド)、ナム・ジュヒョク(ペク・イジン)、ボナ(コ・ユリム)、イ・ジュミョン(チ・スンワン)、チェ・ヒョヌク(ムン・ジウン)
1998年の経済危機と2001年の「9・11」事件を取り上げながら、フェンシング選手のナ・ヒドとテレビ局の記者になるペク・イジンが、時代に翻弄されながら究極の愛を見つけていく。ナム・ジュヒョクとキム・テリの主演コンビがとてもいい。青春のときめきと苦悩を象徴する名場面が多く、2人が挫折と誤解を乗り越えていくプロセスが抒情的に描かれている。
●『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』
出演者(役名)/パク・ミニョン(チン・ハギョン)、ソン・ガン(イ・シウ)、ユン・バク(ハン・ギジュン)、ユラ(チェ・ユジン)
ドラマが取り上げてこなかった「気象庁」が舞台になっている。「天気予報がどのように決定されるのか」という気になることが詳細に描かれていて興味深い。ストーリーも天気予報がらみとなっていて、パク・ミニョンが演じる総括予報課長チン・ハギョンと、天才的な才能を持った予報官イ・シウの年の差を超えた恋の行方がスリリングに描写されている。
●『エージェントなお仕事』
出演者(役名)/イ・ソジン(マ・テオ)、ソ・ヒョヌ(キム・ジュンドン)、クァク・ソニョン(チョン・ジェイン)、チュ・ヒョニョン(ソ・ヒョンジュ)
芸能事務所「メソッドエンターテインメント」が舞台になっており、俳優がらみのトラブルが1話完結で描かれていく。同時に、創業者の急死によって会社の存続が危ぶまれる様子もドキュメンタリータッチでストーリーに組み込まれている。チーム長のキム・ジュンドンとチョン・ジェインが俳優のマネージメントで四苦八苦する姿も本当に臨場感にあふれている。
●『社内お見合い』
出演者(役名)/アン・ヒョソプ(カン・テム)、シン・ハリ(キム・セジョン)、キム・ミンギュ(チャ・ソンフン)、ソル・イナ(チン・ヨンソ)
大手食品会社の創業者の孫となっている社長カン・テム。有能でイケメンなのだが、祖父に結婚をせつかれて偽装結婚をやむなくすることになり、社内で食品研究員をしているシン・ハリがその相手となった。表情豊かな顔面で喜怒哀楽を表わすシン・ハリの言動は文句なく笑えるし、強烈なナルシストぶりを見せるカン・テムの激変ぶりもとても楽しい。
●『海街チャチャチャ』
出演者(役名)/シン・ミナ(ユン・ヘジン)、キム・ソンホ(ホン・ドゥシク)、イ・サンイ(チ・ソンヒョン)、コン・ミンジョン(ピョ・ミソン)
真夏にこそ見たいドラマで、海辺の港町を舞台に繰り広げられる主役2人のラブロマンスは爽快感がたっぷりだ。ソウルにいられなくなって港町に来た歯科医師ヘジンと地元で一番人気がある好青年ドゥシクというキャラは、まさに最高の組み合わせだ、しかも、2人を取り巻く港町の人たちも温かくて人情味がある。さらに、海辺の美しい風景にも惹かれる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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