イ・スンジェの感動的な演技!『イ・サン』で見せる英祖の認知症とその闘い

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テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『イ・サン』では、7月3日の第34話においてイ・スンジェが演じた英祖(ヨンジョ)に認知症の症状が出ていた。彼は、以前のことをすっかり忘れてしまったり、ちょっとしたことで激怒するように感情が激しくなっていった。すでに80歳を過ぎていた英祖。認知症が出てきてしまってもおかしくない年齢だ。

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その認知症を察知した貞純(チョンスン)王后がどのような態度に出ていくのか……それがまた『イ・サン』の気になる展開であった。

史実を見ると、英祖が自分の衰えを痛感していたのは1775年11月のことだった。この時英祖は重大な発表をするために高官たちを一堂に集めていたが、その席で英祖はとても心配なことを口にしていた。彼はこう言ったのだ。

「気力が衰えてきて政務を一つずつやり遂げることも難しくなってきた。こんな状態が続いているのにいつまで政務をやり抜けるだろうか。国を統治することを考え始めたら、夜も全く眠れないほどだ」

こう語った時の英祖は81歳であり、既に国王になってから51年が経っていた。朝鮮王朝の歴史において、80歳を超えた国王は他に一人もいなかった。それだけに英祖も本当に心配が大きかったのである。このように心身共に限界に近づいていた英祖。そうした彼の精神状態を『イ・サン』でも克明に描いていたのである。

『イ・サン』で英祖を演じたイ・スンジェ

現代劇でも見せる迫力の演技

英祖を演じた『イ・サン』の他にも、『ホジュン~宮廷医官への道~』や『不滅の李舜臣』『善徳女王』『王女の男』『馬医』など多くの名作時代劇に出演してきたイ・スンジェ。

そんな彼は現代劇でも、『リーガル・ハイ』『ペガサスマーケット』『エージェントのお仕事』などに出演している。

イ・スンジェは、『リーガル・ハイ』でチン・グが演じる主人公コ・テリムが代表弁護士を務めるコ・テリム弁護士事務所事務長のク・セジュン、『ペガサスマーケット』では大馬グループ会長キム・デマ、『エージェントのお仕事』ではメソッドエンタ所属俳優イ・スンジェとして登場していた。

時代劇でも現代劇でも本格的な演技で注目を集めているイ・スンジェ。上記の作品の他にも多くのドラマで活躍している彼の演技は本当にすばらしいものだった。

文=大地 康

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