朝鮮王朝時代後期の名君として22代王となっていたイ・サンは、正祖(チョンジョ)という名前で今も韓国で尊敬されている。これほどの偉人なのでドラマや映画でもたくさん登場するのだが、その中でイ・サンを演じた3人を大きく取り上げてみよう。
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まずは傑作時代劇として評判がいい『イ・サン』だ。イ・ソジンが演じたイ・サンは苦難を乗り越えて大成した立派な国王であった。
政治的に優れていただけではなく、人間としての良心もしっかり持っていた。さらに、イ・ソジンの卓越した演技力によって、イ・サンは韓国時代劇の本当のヒーローになった。
2人目はヒョンビンであり、映画『王の涙-イ・サンの決断-』でイ・サンを演じた。この作品では、イ・サンの強い精神力が強調されていて、とても逞しかった。なにしろ、刺客たちと対決するとき、弓をひく瞬間に見せたヒョンビンの筋骨隆々の肉体美はとても素晴らしかった。
3人目はイ・ジュノだ。ドラマ『赤い袖先』でイ・サンを演じた彼は、今までの名君のイメージを見事に変えた。特に、イ・セヨンが演じたソン・ドギムとのラブロマンスは、愛し合う男女の純粋性を的確に示していた。
このように、イ・ソジン、ヒョンビン、イ・ジュノの3人は独自の個性を見せて奥深いイ・サンを表現してくれた。
イ・ソジンは、『イ・サン』の後に『TIMES~未来からのSOS~』や『エージェントなお仕事』に出演しているが、他にも『紅の魂~私の中のあなた~』や『階伯(ケベク)』『結婚契約』『内科パク院長』といった話題作で活躍している。
ヒョンビンは、映画では『王の涙-イ・サンの決断-』以外に『王宮の夜鬼』『共助2:インターナショナル』に出演しているが、ドラマでも『私の名前はキム・サムスン』『シークレット・ガーデン』『アルハンブラ宮殿の思い出』『愛の不時着』で最高の演技を見せていた。
イ・ジュノは、K-POPグループ「2PM」として活躍している一方で、俳優としては『赤い袖先』の他にドラマ『油っこいロマンス』や『自白』などに出演しており、『赤い袖先』の後には、Netflixで配信されている『キング・ザ・ランド』にも出演している。
ドラマや映画でイ・サンを演じてきたイ・ソジン、ヒョンビン、イ・ジュノがこれからどんなドラマで演技を見せてくれるのかが楽しみだ。
文=大地 康
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