テレビ東京の韓流プレミアで放送されてる時代劇『イ・サン』で、イ・ソジンが演じているイ・サンは世孫(セソン)として次の国王になる立場なのだが、周囲は敵対する老論派の人間がとても多かった。
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それによって、ドラマの前半ではいつも窮地に立たされていた。そんな中で本当に頼もしい存在となったのがホン・グギョンであった。
彼はイ・サンがいる東宮で大事な仕事をしながら、常にイ・サンを手助けしていた。これほど有能な人物がそばにいれば、とても心強かったであろう。間違いなく、ホン・グギョンはイ・サンが即位するときの立役者だ。
彼はイ・サンが国王になった後も最高の権力を維持するほどの大人物になっていく。そういう可能性をドラマの前半でもたっぷりと見せてくれた。
そんなホン・グギョンを演じたハン・サンジンは、『イ・サン』が放送された当時の韓国で大変な人気を集めた。まさに「ホン・グギョン、シンドローム」と呼ばれるほどにキャラクターが大ブレークしたのだ。
実際、ハン・サンジンは整った顔立ちと知性的な雰囲気を持っていて、ドラマの人気とともに注目されたのも当然だったかもしれない。
そんなハン・サンジンは、『イ・サン』以前には、『オンリー・ユー』『百万長者と結婚する方法』『白い巨塔』に出演している。
『オンリー・ユー』ではイタリアンレストラン1号店の店員ト・ジェヒョクに扮し、『百万長者と結婚する方法』ではナ・サンスというキャラクターを演じ、『白い巨頭』ではキム・ミョンミン扮するチャン・ジュンヒョクの後輩で外科医のパク・ゴナを演じていた。
自分なりの演技で数々のドラマを盛り上げてきたハン・サンジン。その経験は『イ・サン』にしっかりと活かされており、とても魅力的な演技を披露している。
文=大地 康
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