世界的に大人気を博した『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』。ヒロインのソン・ヘギョが扮したムン・ドンウンが高校時代にひどくイジメられるが、30代後半になって強烈な復讐劇を仕掛ける展開になっていた。
【写真】『ザ・グローリー』主人公の高校時代役チョン・ジソはどんな女優?【PHOTO】
特に重要だったのが、高校生のムン・ドンウンがイジメを受ける場面だ。からだ中にヘアアイロンを当てらせるという壮絶なシーンの連続だったが、体当たりで挑んだのがチョン・ジソであった。彼女はソン・ヘギョの高校時代をリアルに演じて、後の復讐劇の伏線を立派に務め上げた。
このチョン・ジソといえば、アカデミー賞作品賞を受賞したポン・ジュノ監督の傑作映画『パラサイト 半地下の家族』でセレブ一家の娘を演じていた。その演技で世界的に名前を売ったのだが、なんといっても特別に重要な役を演じて高い評価を得たのがドラマ『カーテンコール』であった。
ドラマは朝鮮戦争の時に北朝鮮から韓国に逃れてきてホテル王になったグムスン(コ・ドゥシム)を取り上げていた。彼女は余命が短くなって北朝鮮にいる孫にとても会いたがった。しかし、孫はならず者なのでグムスンに会わせるわけにはいかない。そう心配した周囲は売れない役者を代役に立てることにした。
そうやって選ばれたのがカン・ハヌルの演じたジェホンであり、妻のユニに扮したのがチョン・ジソであった。
このドラマで特徴的だったのはチョン・ジソが北朝鮮の訛りを完璧に再現していたことだ。本当に見事だった。このように、彼女は愛らしい笑顔を見せながら非常に印象的な演技を披露して『カーテンコール』を盛り上げた。
この時は爽やかな場面が多かったチョン・ジソだが、『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』では一変する役だった。とにかく凄惨な場面があまりに多くて大変なギャップを感じたのだが、それでもチョン・ジソの演技はドラマを引き締める上で十分な説得力を持っていた。
チョン・ジソは現在23歳。中学生まではフィギュアスケートに取り組んでいて、全国大会での優勝経験もあるという。そこから芸能界で子役になって女優として成長してきたが、本当に将来性豊かな女性だ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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