輝かしき復讐の果てには何が残るか…話題の韓ドラ『ザ・グローリー』を最後まで見届けたい理由

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2022年12月30日からNetflixで配信中のオリジナルシリーズ『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』が、連日「今日のTV番組TOP10」の1位をキープしている。

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韓国の人気女優ソン・ヘギョと、『太陽の末裔 Love Under The Sun』『トッケビ』『シークレット・ガーデン』などのヒット作を生み出した売れっ子脚本家のキム・ウンスクがタッグを組み、演出は『秘密の森』のアン・ギルホ監督が担当。韓国ドラマ業界のヒットメーカーたちが贈る刺激的な復讐劇に、ハマる人が続出しているようだ。

第1話は、主人公のムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)が復讐を決心するきっかけとなった過去の出来事が描かれる。

高校時代、財閥ジュニアと思しき5人の同級生グループに苛烈(かれつ)ないじめを受けるドンウン。暴言や殴る蹴るの暴力はもとより、セクハラ、高熱のヘアアイロンを素肌に当てられるという傷害が日常茶飯事だったが、誰一人として助ける者はおらず、教師には返って叱責され、母親にも放置される始末だった。

(画像=Netflix)

果てしない絶望感に苛まれビルの屋上に立ったドンウンは、自分でふと「新しい夢」の芽を引き出す。その夢とは、いじめの首謀者であるパク・ヨンジンだ。

どうせ壊された人生、パク・ヨンジンと一緒に“墜落”したい。そう決心したドンウンは新しい夢とともに苦難の人生を歩み、18年間も準備した壮大な復讐計画を実行に移していくのだ。

(画像=Netflix)

副題の「輝かしき復讐」が意味するもの

加害者と傍観者たちがそれぞれの日常を送るなか、一つずつ浮き上がるドンウンの計画。自分の手は一切汚さず、相手の弱点や欲望を徹底的に利用するドンウンの緻密な復讐戦略は、回を重ねるごとに視聴者をぐいぐい惹きつける。

そんな『ザ・グローリー』の最大の美徳は、加害者に対する理解の視線が微塵も存在しないことだ。

加害者たちが懺悔したり、その罪が許されそうな可能性をきっぱり排除し、ひたすら復讐に集中することで被害者の失った時間や尊厳、名誉、栄光などを応援している。タイトルの“ザ・グローリー”には、そんな意味も込められたそうだ。

もう一つ注目すべきは、苛烈ないじめが行われた背景に貧富の差や社会的格差があったことだろう。

劇中では富裕層の日は沈むことがないので「白夜」、貧困層の日は沈んだままなので「極夜」とたとえられるが、ドンウンの貧しい環境はそれだけでいじめの理由になった。富裕層の加害者たちはその罪も悪事も黙認され、ドンウンがどん底で苦しむ時も何の苦労もなくキラキラ輝く人生を歩む。

ただ、『ザ・グローリー』が暗示する結末はおそらく“破滅”だ。

(画像=Netflix)

2023年3月10日に公開されるパート2では、絡みに絡んだすべての関係が雪だるま式に大きくなっていくという。ドンウンが仕掛けた罠に翻弄されながらお互いに刃を向ける加害者たちの醜い争いを楽しみにしつつ、復讐に成功したドンウンには何が残るのかも注目したいところだ。

文=李 ハナ

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