6月26日、韓国で『私の夫と結婚して』日本オリジナル版の制作発表会が行われ、主演俳優の小芝風花と佐藤健、そしてプロデューサー(以下、PD)のソン・ジャヨン氏が出席。作品への想いや撮影エピソードを語った。
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日本オリジナル版『私の夫と結婚して』の演出は『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』『アルハンブラ宮殿の思い出』『秘密の森』などを手がけたアン・ギルホ監督が担当。
脚本は、『1リットルの涙』の脚本家であり、映画『九十歳。何がめでたい』で日本アカデミー賞脚本賞・優秀賞を受賞した大島里美が務める。
さらに、韓国版『私の夫と結婚して』を担当したソン・ジャヨンPDと、CJ ENMグローバルコンテンツ制作チームのイ・サンファPDが日本オリジナル版の責任プロデューサーとして参加することで、韓国ドラマの制作力量を発揮した。
ソン・ジャヨンPDは、「原作のウェブ小説を購入し、韓国実写版の制作を計画していた頃にウェブ漫画が日本でヒットしたことで、『この機会に日本実写版も企画してみてはどうか』という社内の議論をきっかけにプロジェクトが始まった」と経緯を説明。
続けて、「通常、海外で制作されると韓国ドラマのリメイクという形が多いが、今回の日本オリジナル版は韓国版よりも前に企画されていたため、リメイクではなく“日本オリジナル”だ。すでにK-POP業界で実施されているように、ドラマも韓国の制作陣が企画したものを海外で直接制作することで、新たな可能性を広げられるのではと考えている」と語った。
日本版の特徴については、「韓国版が“サイダー感”や痛快さを前面に出していたのに対し、日本オリジナル版は全10話構成で、人間関係や心理描写、深い感情にフォーカスした構成にした。また、日本版独自の設定として“人生シナリオ”という要素を加えている。人生を舞台に見立て、今まで主役になれなかった女性が再び主役の座を取り戻すために奮闘する設定を加えた。映像的にもその演出に力を入れている」と語る。
さらに、日本と韓国の感情表現の違いにも言及。
「脚本会議で、日本の不倫ドラマの一場面を見せていただいたのだが、夫・妻・愛人の3人が一緒にお茶を飲みながら冷静に話すシーンがあり、監督も私も『なぜ平手打ちしないの?』と驚いた。でも、それが日本の情緒なんだと知り、今回はより“抑制された感情表現”を意識している」と裏話も披露した。
アン・ギルホ監督が演出を担当するに至った背景については、「このプロジェクトは2023年から始まっており、当時は韓国版の放送前で、その成功は未知数だった。監督も海外との協業に強い関心を持っておられたので、当初から並行して進める形で話を進めていた。途中で少しタイミングが合わなかったものの、企画が長期化する中で再び合流が決まった」と経緯を明かした。
韓国版をすでに観た視聴者へのメッセージとして、「同じ題材でも異なるアプローチがあるという点で、新たな面白さを感じてもらえると思う。韓国ドラマらしさもありつつ、日本ドラマらしさもある。両国の魅力が合わさって、他にはないユニークな作品に仕上がったのではないかと思う」と語った。
最後には、「韓国版をご覧になった方も、初めてこの作品に触れる方も、日本オリジナル版ならではの魅力を見つけていただけるはず。ぜひ楽しんでいただけたら嬉しい」と呼びかけた。
日本オリジナル版『私の夫と結婚して』は、6月27日0時よりPrime Videoにて独占配信開始。全10話構成で、毎週金曜日に2話ずつ、5週にわたり順次公開される予定だ。
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