「イ・ジュンギの主演作に駄作なし!」を証明した『悪の花』の凄いところは?

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放送から数年が経っても相変わらず人気の高いレジェンド級のドラマがいくつかあるが、『悪の花』もその仲間入りを果たしてきた。なにしろ、最近になってNetflixで配信が始まり、一気にランキングでトップ3に入ってきた。

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もともと『悪の花』は、2020年に韓国tvNで放送された全16話のサスペンスドラマである。脚本はユ・ジョンヒで演出はキム・チョルギュ。そして、主役2人はイ・ジュンギとムン・チェウォンだ。

このイ・ジュンギは主演作の選び方に定評がある俳優。視聴者からも「イ・ジュンギが主演したドラマであれば内容的にも間違いがない」と信頼を得ている。

2022年には『アゲイン・マイ・ライフ』がイ・ジュンギ主演作として韓国で人気を博したが、その前作だったのが『悪の花』であった。

内容はとてもミステリアスだ。「14年間も愛し続けた夫がもしも殺人鬼だったら?」というキャッチコピーが物語を端的に表わしている。

イ・ジュンギが演じるペク・ヒソンは、普段は平凡な生活を送っているが、実は「残酷な過去を持った男」なのである。

画像=tvN

イ・ジュンギの持ち味

そんなペク・ヒソンの過去にアプローチしていくのが妻のチャ・ジウォンだ。彼女は刑事。職業的に鋭い勘を持っている。それゆえ、「普通」を装っている夫の過去の「異常」に徐々に気づいていく。この設定がなんとも不気味であり、ムン・チェウォンが闇に近づいていく刑事の役を好演している。

果たして、男の過去はどのようにあぶりだされるのか。そして、幸せな日々の中で娘と暮らす夫婦の日常はどのように変わっていくのか。

それを描く『悪の花』は、人間の奥底に潜んでいる深層心理を少しずつあぶりだしていく。主演のイ・ジュンギは、キャラクターを極限まで追究して演じるタイプの俳優だ。決して妥協せず、こだわりを持って最後まで役に成りきる。結果的に心身ともに消耗しきってしまうのだが、そこまでやるのがイ・ジュンギの真骨頂である。

そして、『悪の花』でもイ・ジュンギの持ち味がいかんなく発揮されている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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