KBS2ドラマ『カーテンコール』(Prime Videoで同時配信中)は、韓国ドラマの“典型”と“変奏”を調和させた作品と見られる。
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同作は、余命宣告を受けたおばあさんジャ・グムスン(演者コ・ドゥシム)の願いを叶えるための特命を受けた男ユ・ジェホン(演者カン・ハヌル)の、地上最大の詐欺劇に関わる人々の物語。
(※以下、ネタバレあり)
主人公である無名の演劇俳優ユ・ジェホン(演者カン・ハヌル)が、「大きく美しい舞台に立ってみよう」という楽園ホテルの元支配人チョン・サンチョル(演者ソン・ドンイル)の提案を受け入れることで本格的な幕を開けた。
「誰かを幸せにすることは、詐欺や犯罪ではない」というサンチョルの言葉に心が揺れたジェホンは、たった1人のために喜んで希代の詐欺師になると宣言し、痛快な展開を予告した。
詐欺師で始まり深い感動で終わる物語が目新しくはないが、演劇俳優による現実の中のお芝居という設定は斬新だと言える。出演俳優たちも「作品の斬新さに惚れて出演を選んだ」と口を揃えた。
楽園宿を大手ホテルに成長させたジャ・グムスンを通じて、家族の意味を振り返る骨太な物語のなか、さまざまな人物のコミカルな日常が散りばめられた強弱のある展開は、笑いと涙を誘う予定。これこそ、感受性を刺激する韓国ドラマの力でもある。
また、韓国ドラマで欠かせない次回が気になるエンディングをはじめ、偽物の孫夫婦を演じるジェホンとソ・ユニ(演者チョン・ジソ)、破局した元恋人のパク・セヨン(演者ハ・ジウォン)とペ・ドンジェ(演者クォン・サンウ)まで。ハラハラする四角関係や、甘くて殺伐としたロマンスも予定されている。
豪華な特別出演も見どころだ。
ドラマ『愛の不時着』に出演したキム・ヨンミン、チャン・ヘジン、チェ・デフンをはじめ、アン・ネサン、チョン・ユジン、チェ・ジョンウォンらが主演キャストとの見事な演技合戦を見せてくれる。
ジェホンが3カ月間、偽の孫として任務を全うする際に受け取る役割代行料は、3億ウォン(約3000万円)から5億ウォン(約5000万円)。
目標を達成すれば、人生の一発逆転を狙えるシード資金を手にする。最後の瞬間、ジェホンの手には何が持たされているか。そしてグムスンの本当の孫はいつ姿を現すか。『カーテンコール』の今後の展開に、注目が集まっている。
(記事提供=OSEN)
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