Netflixで配信されている『20世紀のキミ』では、キム・ユジョンが明るくて友達思いの高校生ナ・ボラを演じている。彼女が好意を寄せるのがプン・ウノ(ピョン・ウソク)。彼に夢中になっていたが、心臓の手術を終えてアメリカから帰ってきた親友キム・ヨンドゥ(ノ・ユンソ)もプン・ウノに惚れていた。
【写真】『トンイ』女優キム・ユジョン、ハン・ヒョジュが再共演!Netflix映画『20世紀のキミ』
ここからナ・ボラの葛藤が始まる。出した結論は自分が身を引くこと。こうしてナ・ボラは愛するプン・ウノに思いを伝えられないまま、彼が家庭の事情でニュージーランドに行くのを黙って見送ることしかできなかった。しかし、ギリギリになって特別なシーンが待っていたのだが……。
そんな高校生の秘めた恋の行方を描いた『20世紀のキミ』。キム・ユジョンの演技には太陽のまぶしさと月の抒情性がコインのように表裏一体となっていた。
この映画には後日談があり、20年後のナ・ボラとして登場するのがハン・ヒョジュだ。
このキャスティングを知って思わずにっこりするのは、時代劇のファンかもしれない。キム・ユジュンからハン・ヒョジュへとヒロインがバトンタッチされるのは、2010年に制作された時代劇『トンイ』とまったく同じだ。
当時は10歳だったキム・ユジョンが23歳のハン・ヒョジュの子供時代を『トンイ』の序盤で演じたのだ。その頃のキム・ユジョンは天才子役と呼ばれていて、数多くの人気ドラマでヒロインの子供時代を担っていた。その中でも、ハン・ヒョジュの子役というのは一番イメージがピッタリ合っていた。
あれから12年。キム・ユジョンは押しも押されもしない人気女優となり、ドラマや映画で次々に主役をまかされている。今回の『20世紀のキミ』もそうなのだが、ヒロインの役をハン・ヒョジュに引き継ぐことができて感慨もひとしおだろう。
ただし、ヒロインの役をリレーするということは、2人同時の登場シーンは出てこない。次回はぜひ、キム・ユジョンとハン・ヒョジュが絡む場面で白熱の競演を見せてほしい。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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