『哲仁王后』の大王大妃ペ・ジョンオクはどこまでスゴいのか?

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ペ・ジョンオクといえば韓国の女優の中でも演技派として一目置かれる存在。今まで数多くの人気ドラマに出演して、クセのあるキャラを表情豊かに演じてきて、高い評価を受けてきた。

【写真】『哲仁王后』の純元王后役ペ・ジョンオク、意外作に出演していた!!

そんなペ・ジョンオクが、『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』では大王大妃(テワンテビ)に扮して強烈な個性を発揮している。

なんといっても、大王大妃は国王の哲宗(チョルジョン)を操る最大の実力者として王宮の中でやりたい放題だ。自分の意にそぐわない人物に対しては打ち首も辞さないほどの強硬姿勢を見せている。もちろん、対立する大妃(テビ)に向かって罵声を浴びせることもへっちゃらだ。本当に傲慢な性格なのである。

その一方で、「ゆるキャラ」を見せることもある。特に美容に強い関心を示していて、嫌なことがあってシワが増えることを極度に警戒している。それゆえ、ヒロインの王妃(シン・ヘソンが演じている)が美容にいい食べ物を持ってくると、即座に飛びついてご満悦になる。こういうところはホントに単純。

政治の場にしゃしゃり出てきてコワモテぶりを発揮するときとはガラリとキャラを変えている。まさに、大王大妃は「七つの顔を持つ女」なのだ。硬派と軟派の両方をバッチリ兼ね備えている。

演技派女優として貫録を見せるペ・ジョンオク

最高レベルの助演

そんな複雑怪奇な女性を演じているペ・ジョンオクは、1964年に生まれた。女優としてデビューしたのは1985年。以来、膨大な作品に出演し続けて、2008年には『傷だらけの女たち』でMBC演技大賞の最優秀女優賞を獲得している。

これほどの実績を持つペ・ジョンオク。『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』では貫禄たっぷりだ。このドラマはコメディ系の時代劇だが、19世紀中盤の歴史をしっかり描いている。それだけに、歴史ドラマとして演技派の俳優が絶対に必要だった。

それゆえ、ぺ・ジョンオクはドラマをしっかり引き締める重鎮俳優として『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』の制作陣から白羽の矢が立った。その期待に見事応えて、彼女は最高レベルの助演としてこのドラマを傑作へと導いていった。

文=大地 康

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