「この作品は実話をモチーフにしたため、ある程度、地に足をつけている。だから麻薬を題材にした他の作品とは差別性があると思う」
9月7日、Netflix新作シリーズ『ナルコの神』(全6話)の制作報告会が行われ、ユン・ジョンビン監督と主演俳優ファン・ジョンミン、ハ・ジョンウ、パク・ヘス、ユ・ヨンソク、チョ・ウジンらが出席した。
配信を9月9日に控えた同作は、南米北東部にある国・スリナムで麻薬組織を運営する“麻薬王”によって濡れ衣を着せられた民間人が、国家情報院の秘密ミッションを引き受けることで繰り広げられる物語。映画『悪いやつら』『群盗』『工作 黒金星と呼ばれた男』などを手がけたユン・ジョンビン監督の初のドラマ演出作として関心を集めている。
ユン監督はこの日、「2時間程度の映画台本は多くのことが抜けている感じなので『この膨大な物語を2時間に収めるの無理だな』と思った。だからシリーズにしたらどうかと思ったところ、Netflixとお仕事をすることになった」と明かした。
同作では、ファン・ジョンミン、ハ・ジョンウ、パク・ヘス、ユ・ヨンソクらが集まって“騙せば助かり、騙されれば死ぬ”キャラクターで演技合戦を繰り広げる。
まずカン・イング役のハ・ジョンウは「スリナムという国で韓国人麻薬王を捕まえる話だ。イングは危機を乗り越えようとあがくエネルギーを持つ人物」と紹介。制作にも参加した彼は「実話に基づいた物語の力が大きいと思った。南米の小さな国で韓国人が麻薬取引をしていることにも、映画的な面白さを感じた。ぜひ作品にしたいと思ったので、長い時間を待つことができた」と語った。
スリナムの韓国人牧師、チョン・ヨファン役のファン・ジョンミンは「牧師と見せかけた麻薬王だ。ただのゴミ人間、ヤク中野郎です(笑)」と紹介して笑いを誘った。また、「最初は分厚い本を読み、その後で6話に分かれた台本を読んだ。1話が終わると次が気になってすぐに2話に進むような作品だった」と話した。
国際貿易業者に偽装してチョン・ヨファンに近づく国家情報院のチェ・チャンホを演じたパク・ヘスは、「使命感を持ってチョン・ヨファン牧師を追う人物だ。民間人を戦場に送り出す、とても勇敢な人物でもある。僕が持つ感覚を生かしてキャラクターに盛り込むために監督が頑張って下さった。現場で先輩たちと作業しながらドラマを作っていくのが、すごく楽しかった」と振り返った。
日頃からユン監督の作品に出演したかったというチョ・ウジンは、「映画『金の亡者たち』の試写会でユン監督にお会いした。その時に『まだ台本は出てないけど、どんなキャラクターであれご一緒したい』とおっしゃって、その場で紙幣を取り出してサインをしてくださった。ちなみにあまり酔った様子でもなかった(笑)。監督の本気が感じられ、僕も裏にサインをして半分に破って分け合った。僕はそれを額縁に入れて保管していた」と出演の裏話を明かした。
麻薬組織のブレインで、チョン・ヨファンを庇護する弁護士のデイヴィッド・パク役を務めたユ・ヨンソクは、「監督から提案が来てとても嬉しかったし、ご一緒する先輩たちの名前を聞いて期待が多かった。撮影現場がとてもワクワクした。この先輩たちと同じアングルに映り、撮影しているのが不思議な感じだった」と感想を述べている。
『ナルコの神』は、秋夕(旧暦8月15日の祭日)連休の9月9日にNetflixで配信開始される。昨年の秋夕連休に公開された『イカゲーム』のように、韓国をはじめ世界的にヒットするかどうか注目を集めている。
俳優たちは「僕たちの作品が持つ辛くて甘い話を、連休に家族と一緒に楽しんでほしい」(パク・ヘス)、「爆発的な反応が出てほしい。実は親族一同で見るのはちょっとあれなので、個人的に面白かったら人々に紹介して頂きたい」(ファン・ジョンミン)と呼びかけた。
(記事提供=OSEN)
■【写真】Netflix最注目作『ナルコの神』、熱気の現場写真
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