テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『愛はビューティフル、人生はワンダフル』は、2月21日で第59話となった。全65話なので、いよいよクライマックスに近づいてきた。
【関連】『愛はビューティフル、人生はワンダフル』主演ソル・イナの美しさ【photo】
このドラマで後半になって重要度が増したのが、イ・テソンの演じるシウォルだ。彼が様々な秘密のキーパーソンになっている。
そんな彼はドラマ一番の悪役のファヨン(パク・ヘミ)の策略にはまって、警察署に拘束されてしまった。ヒロインのチョンア(ソル・イナ)と主役の1人であるジュンフィ(キム・ジェヨン)の尽力もあり、シウォルは警察署での留置から解放されることになった。
ようやく警察署から出てきたシウォル。そんな彼にチョンアが差し出したのが、レジ袋に入った豆腐だった。
ここで、お決まりの「韓ドラあるある」だ。
シウォルが嫌がっているのに、チョンアは無理にでも豆腐を食べさせようとした。
結局、シウォルは食べざるをえなくなった。それでも「豆腐屋ではなくコンビニで買っただろ」と憎まれ口をたたくことは忘れなかった。
そうなのだ。韓国ドラマでは登場人物がトラブルを起こして警察署に拘束されることが多いが、そのときによく描かれるのが「豆腐を食べるシーン」なのである。あるいは、刑期を終えて刑務所から出てきた人に迎えの人が豆腐を渡すシーンも多い。
つまり、無事に釈放された証として、「豆腐」は大事な小道具なのである。
素朴な疑問として、「なぜ豆腐を食べるのか」と不思議に思う視聴者も多いだろう。
豆腐は白さの象徴。これから社会に出る前に「身を清める」儀式として豆腐を食べさせるのである。
『愛はビューティフル、人生はワンダフル』を例にとると、シウォルは自分が悪くないのに警察署で留置されたので、身の潔白を証明するためにも豆腐を食べて身を清める必要があった。少なくとも豆腐を持参したチョンアはそう考えていたのだ。
こうして儀式の上で身の潔白を証明したシウォル。彼はクライマックスに向けて真実を語っていく存在になっていくだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【写真】『愛はビューティフル…』姉ソラ役チョン・ユニの魅力的な演技が美しい
前へ
次へ