韓国の男優の生年を見ていくと、イ・ミンホ、チ・チャンウク、ソ・イングク、チャン・グンソク、チョン・イルが生まれた1987年が豪華同期として凄いのだが、さらには、翌年の1988年生まれの男優もビッグネームが目白押しだ。
【写真】ワイルドな演技を見せてくれるパク・ソジュンの魅力的なかっこよさ
具体的に名前を挙げれば、パク・ソジュン、キム・スヒョン、テギョンがズラリと顔を揃えているし、加えて、チョン・ヘイン、イム・シワン、アン・ボヒョンも1988年が生年となっている。
惚れ惚れするメンバーだ。
もし1988年生まれのスターたちでドラマを作ったら、史上最高のオールスターになるかもしれない。とはいっても、ドラマは男優スターだけで作れるわけではなく、女優や助演が揃って初めてキャスティングが完成するものなのだが……。
それでも、1988年生まれの同年齢のスターたちには同期として特別な絆があるに違いない。
そんな彼らが生まれた1988年とはどういう年だっただろうか。
これはもう「ソウル五輪の開催」に尽きるだろう。
韓国は1988年9月に開催されたソウル五輪を成功させて国際社会で株を大いに上げることができた。
それだけ重要な年なので、『恋のスケッチ~応答せよ1988~』という傑作ドラマも当時を舞台にしており、華やかな五輪の成功がノスタルジックに語られている。
また、ソウル五輪の後には海外旅行も自由化されて、多くの人たちが世界各国に出かけて貴重な経験を持ちこんできた。それは韓国社会の活性化につながった。
エンタメ分野で言えば、ドラマ・映画・音楽に携わる人たちが積極的に海外で研鑽を積み、そのキャリアが大いに生かされて、1990年代の中盤から明らかにエンタメのレベルが上がったのである。そして、世界で韓流が花開く契機になった。
そういう意味でも、端緒となったソウル五輪の成功は本当に重要なことだ。
そんな年に生まれたスターたちは今年34歳となる。
人気と実績を誇るパク・ソジュン、キム・スヒョン、テギョンたちが、これからの韓流を大いに牽引してくれるだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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