NHKのBSプレミアムで毎週日曜日に放送されている『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』がとても魅力的で、主演しているパク・ソジュンもワイルドな演技を披露していて大好評だ。
彼は今や『梨泰院クラス』で演じた主人公パク・セロイのイメージが強すぎてしまったが、どんな作品でもスケールが大きい役を演じられるのがパク・ソジュンの持ち味だ。
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そういう意味でさらに取り上げたいのが、パク・ソジュンが武骨な好青年を演じた『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』である。
このドラマはどんな内容なのだろうか。
パク・ソジュンが扮した主人公のコ・ドンマンは、オリンピックの出場も期待されていたテコンドーの選手だった。しかし、高校生のとき、大切な試合で家族の負債問題が駆け引きに使われてしまって、不本意ながらドンマンは持てる力を発揮することができなかった。必然的にオリンピックの候補選手からもはずされ、どん底を味わった。
以後のドンマンは、何をやってもうまくいかない境遇に陥った。そんなドンマンの幼馴染が、アナウンサーを目指しているチェ・エラである。この役をキム・ジウォンがハツラツと演じきっている。
エラも思うとおりにアナウンサーになれず、ドンマンに八つ当たりしてしまう。元来が強気な性格で、相手が男でも容赦がないのだ。しかも、ドンマンとは親しい仲なので、いつもきつく接してしまう。それでも、ドンマンはエラをしっかり受け止める度量の広さを持っていた。
そんな2人が楽しく付き合っていく様子をドラマは本当に面白く見せてくれて、ワクワクするような高揚感がある。そのうち、ドンマンは格闘技の世界に羽ばたくきっかけをつかんでいくし、エラも失敗にめげずに果敢にチャレンジを続けていく。
このように、ケンカばかりしながらお互いに主人公2人が成長していくのが『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』の最大の見どころだ。
とにかく、パク・ソジュンのワイルドな演技がとてもいい。やはり、彼は壮大な雰囲気を持った俳優だ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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