「あの人」に朝鮮王朝の大王を演じさせたら右に出る俳優がいない!

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朝鮮王朝には27人の国王がいるが、「大王」という名にふさわしい国王といえば、初代王の李成桂(イ・ソンゲ)、3代王・太宗(テジョン)、4代王・世宗(セジョン)という3人が最もふさわしい、と思われる。

やはり朝鮮王朝が建国されてから基盤を作った大物は「大王」の名にピッタリなのである。そんな大王を一番重厚に演じられる俳優は誰だろうか。

それはもうキム・ヨンチョルに違いない。彼ほど風格がある大王を演じさせてサマになる俳優も他にいない。

キム・ヨンチョルは『王女の男』で7代王・世祖(セジョ)を貫禄で演じていた。この演技も本当に良かったが、もっと彼の存在感を発揮できるのは、もちろん「大王」を演じたときなのだ。

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特に、太宗を演じたときは凄みがある。たとえば、キム・サンギョンが主演した『大王世宗』では、キム・ヨンチョルが世宗に強烈な影響を与えた父親として太宗を演じている。このときの重厚感のある演技が忘れられない。他に彼は『チャン・ヨンシル~朝鮮伝説の科学者~』でも太宗に扮している。

キム・ヨンチョル

オールマイティな演技派

そんなキム・ヨンチョルが朝鮮王朝を建国した李成桂に扮したのが『私の国』だった。彼が登場すると、波乱な展開を迎えていても、ドラマに妙な落ち着きが生まれる。そこが、キム・ヨンチョルが時代劇で重要な役をまかされる理由だろう。

さらに、今注目されているのがKBSの大河ドラマ『太宗イ・バンウォン』だ。チュ・サンウクが主人公の太宗を演じるが、このドラマで李成桂に扮しているのがキム・ヨンチョルである。

「またキム・ヨンチョルなのか」

そう思わないでもないが、重厚な歴史ドラマを制作する側としては「大王にはキム・ヨンチョル!」という思いが強くなってしまうのだろう。

しかも、その期待に見事応えてくれる俳優がキム・ヨンチョルというわけだ。

彼は現代劇でも時代劇でもオールマイティな演技派だ。とにかく器用だし、引き出しがとても多い。そんなキム・ヨンチョルは、まさに韓国芸能界でも「大王」の風格を持っている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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