テレビ東京の韓流プレミアで佳境を迎えている『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』では、物語の登場人物たちがめまぐるしい変化を見せている。
そんな中で、主人公の2人は王宮で重要な任務に就くようになり、ドラマは韓国時代劇にとても多い朝鮮王朝時代の宮廷劇に完全に移行してきた。
まず、チャン・ドンユンが演じるノクドゥは武官の試験にトップで合格して従事官となった。有能な武官として王宮の治安維持に全力を注ぐ身分になったのだ。
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それだけに、ノクドゥの立場はドラマの前半とは大違いである。なにしろ、筋骨隆々の男子なのに最初は女装して弱気な女性に扮していたのだから。
しかし、もう違う。ノクドゥは若手の従事官としてキレキレのアクションを見せている。まさに180度も違う役どころとなり、ノクドゥは生き生きした姿となった。そんな彼が本当に頼もしい。
一方、キム・ソヒョンが演じるドンジュも、環境がガラリと変わった。最初は妓生(キーセン)の見習いだったのに、後半は女官となって王宮で働くことになったのである。
それは彼女にとって好都合だった。なにしろ、国王に恨みを抱いていて、復讐の機会を狙っているのだから……。
そんなドンジュの過去が終盤に向けて次々に明らかになっていく。本当に彼女には辛い境遇があったのだ。
さらに、優雅な若様だと思っていたユルム(カン・テオが演じている)もまったく様変わりした。なんと、彼は綾陽君(ヌンヤングン)という王族であり、光海君(クァンヘグン)を廃位に追い込もうとしていたのだ。
この男は本当に狡猾だった。そんな綾陽君によってノクドゥとドンジュはピンチにさらされていく。そして、王宮が騒然となる事件が次々に起こる。
その中で、ノクドゥとドンジュの愛はどういう結末を迎えるのか。
また、王位をめぐる争いはどのようになっていくのか。
王宮を舞台にした典型的な宮廷劇になってきた『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』。ハラハラするような今後の展開に、ますます目が離せなくなる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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