2019年に兵役を除隊したチュウォンの復帰作として、2020年の8月28日から10月24日まで韓国で放送されたドラマ『アリス』。
このドラマは、タイムトラベルが可能になった2050年の未来から1992年の過去、そして2020年へと展開しているSFファンタジーロマンスである。チュウォンが演じたのは、ソウル南部警察署の刑事パク・ジンギョムだ。
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そのパク・ジンギョムは、高校時代に母親を殺されたことにより刑事となるが、脳に障害があり、自分や人の感情を理解したり、共感したりするのが苦手なキャラクターである。
チュウォンは9カ月間スタッフや共演者たちと一緒に、ワクワクしながら一生懸命撮影に臨んだという。
台本の読み合わせのときに共演する先輩俳優から、「何も考えずにセリフを言えばいいんだから楽しそうだな」と言われていたチュウォンは、その通りかもしれないと思ったそうだ。
しかし、それでも自身が演じるジンギョムの感情をある程度は伝えなければならない。特に物語の序盤では、感情がないジンギョムを演じる際にわずかに感情表現をする必要があったというチュウォン。
そのように、役になりきっていろいろ考えながら撮影に臨む彼の姿を見た監督のペク・スチャンは、最初のミーティングでドラマの話をしたときに、一生懸命に仕事をする俳優だと感じたと語っている。
『アリス』でチュウォンは刑事の役を演じただけに、ドラマの中で見事なアクションシーンを披露した。
序盤からすごい迫力のあるカーチェイスを見せていたチュウォン。この『アリス』はアクションシーンがとても多かったようで、そのアクションがかなり難しかったという。
中でも自身が演じるジンギョムの感情が最も爆発する場面でもアクションシーンが登場することが多かったようで、単に殴るだけのところでも適当に済ませられるところはなかったと感じたチュウォン。
復帰作としてかなり大変な撮影に臨んでいた彼だが、その撮影を完璧にこなしてドラマの中ですばらしい演技を見せてくれた。
そんなチュウォンが次のどんなキャラクターを演じるのかとても興味深い。
文=大地 康
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