韓国の公共放送のKBSは時代劇にもかなり力を入れていて、週末に放送されていた大河ドラマは常に高い評価を得てきた。
しかし、2016年から大河ドラマは休止になってしまい、時代劇ファンをかなりガッカリさせてきた。ところが、5年ぶりに大河ドラマが復活することになった。
その復活作品となるのが『太宗 李芳遠(テジョン イ・バンウォン)』である。
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太宗といえば、朝鮮王朝の3代王であり、建国まもない朝鮮王朝の基盤を作った大王である。しかし、即位する過程では、世子に決まっていた異母弟を権力闘争の末に殺したりしていた。いわば、骨肉の争いを経て王になれた人物であり、世子を殺したという非道な面も併せ持っていた。
もちろん、『太宗 李芳遠(テジョン イ・バンウォン)』では、そういう骨肉の争いを中心に描かれるはずで、太宗の波乱万丈の人生が巧みな演出によってたっぷりと再現されていくだろう。
この太宗を演じる主役はチュ・サンウクに決定している。
チュ・サンウクといえば、『不滅の恋人』で7代王の世祖(セジョ)に扮していた。世祖も甥から王位を奪って即位した王であって、チュ・サンウクは『不滅の恋人』で非道な場面を次々に演じていた。
彼の冷酷な表情がドラマに大いに緊張感を与えていたが、そんなチュ・サンウクが今度は歴史上で世祖の祖父にあたる太宗を演じるというのも、どこか深い因縁を感じさせる。彼が新しいドラマでどのように演じていくのか。そのことに大きな注目が集まっている。
また、太宗の人生を描くとなると、彼の父親の李成桂(イ・ソンゲ)が重要な登場人物になるが、演じるのがキム・ヨンチョルに決定した。
キム・ヨンチョルは過去に何度も時代劇で太宗を演じてきたが、今度は朝鮮王朝を建国した初代王に扮して、大河ドラマで重厚な存在感を見せてくれることになった。
こうして制作される『太宗 李芳遠(テジョン イ・バンウォン)』は、今年の12月からKBSの大河ドラマとして放送される。今から本当に楽しみだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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