新進俳優のチャン・ギヨンが8月23日に兵役によって現役兵として入隊することになった。
彼は韓国tvNで放送されたドラマ『九尾の狐とキケンな同居』で素晴らしい演技を見せたあと、新しい作品の『今、別れている最中です』を撮影していた。それを終えて入隊することになりそうだ。
それにしても、チャン・ギヨンといえば、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』で非常に強烈な役を演じて、一気に注目を集めた。以後は主役クラスの俳優として成長している。それほど、このドラマは彼にとって飛躍の土台となった。
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とにかく、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』でチャン・ギヨンはグァンイルというヤミ金業者に扮していた。
この男はIUが演じていたジアンをしつこく追い回す。ジアンは亡き父が残した借金に苦しめられていて、取り立てに来たグァンイルに暴力まで振るわれてしまうのだ。
このように、グァンイルはか弱いジアンを徹底的にいじめ抜く悪役だった。特に、演じるチャン・ギヨンの目の怖さが普通ではなかった。徹底的に憎悪が込められた視線なのだが、といってグァンイルはジアンをただ憎むだけではなかった。
そこには不思議な愛情を認めることができた。それだけに余計にグァンイルの感情は複雑なのだが、そんな男をチャン・ギヨンは鋭く激しく演じきっていた。
つまり、彼はただのワルではなかった。物語の後半になると、グァンイルはジアンの行動を監視するようになるのだが、それは情愛があるゆえの行動だった。
そうして、グァンイルは終盤になってジアンを支える役目も果たすようになっていく。
このように七変化のような動きを見せるグァンイルの演技は大評判になり、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』が名作として評価を高めるにつれてチャン・ギヨンの株も上がった。そして、主役級の俳優に成長を見せたのである。
今後は兵役によって1年半の空白を余儀なくされるが、除隊後にはさらなる活躍が見られるだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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