テレビ東京の韓流プレミアで4月26日から始まる『仮面の王 イ・ソン』に期待が高まっている。生まれたときから仮面をかぶっている世子が主人公で、成長した彼が仮面をかぶらざるをえない秘密をさぐっていく過程で不思議な物語が展開されていく。
その世子を演じるのがユ・スンホだ。
彼はかつて天才子役と言われた。とにかく、子役としてのキャリアがとてつもないのだ。
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最初に注目されたのは映画『おばあちゃんの家』(2002年)だった。
あどけないが、センスのいい演技を披露して、一躍「国民の子役」と評判になった。
以後は『悲しき恋歌』『太王四神記』『王と私』『善徳女王』などのヒット作品で大人顔向けの卓越した演技を見せて、将来を大いに嘱望された。
そして、期待どおりの成長を見せた。特に、20歳のときに出演した『会いたい』の演技は目を見張った。
「台本に書かれているセリフや行動では、男らしく強い感じに見せようとしました。女性に甘えているように見えるのを避けたかったのです。声も太くしようと気を付けました」。
彼はそう述べて男の強さを見せていたが、どんな役を演じるにしても、常に工夫して多様性を発揮するのがユ・スンホの真骨頂だった。それは、子役時代に培った彼の演技スタイルであった。
そのスタイルを存分に生かしてユ・スンホは『仮面の王 イ・ソン』で世子を演じている。
彼は「世子は仮面をかぶらなければならないので絶望感を持って生きていましたが、その理由がわかってからは、民のための王になるという決心をしていきます」というように、ドラマの核心テーマを常に意識していた。それによって、演じるうえで奥深い感情を表すことができたようだ。
そうした幅広い演技を『仮面の王 イ・ソン』で堪能できるだろう。
なお、ユ・スンホの相手役となるヒロインのキム・ソヒョンも、子役から実績を積み重ねてきた女優だ。彼女はユ・スンホと共演もあるので気心をよく知っており、2人の相性の良さも『仮面の王 イ・ソン』の魅力の1つになっている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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