本当に豪華なダブル主役の時代劇だったのが、『夜警日誌』である。なんといっても、チョン・イルと東方神起のユンホという2人の競演は大きな話題となった。
そんな『夜警日誌』はどんなドラマだったのか。
舞台は朝鮮王朝の時代だった。幽霊をめぐる物語であり、不思議な幽霊に関わっていく人間模様が描かれていた。それがファンタジー時代劇の『夜警日誌』だった。
まず、朝鮮王朝の王子であったイ・リン(チョン・イル)は、王位を継承できるつもりだったのだけれど、異母兄が即位したことによって残念な日々を過ごさなければならなかった。
もともとイ・リンは頭脳明晰な人物なのだが、幽霊が見えてしまうという不思議な力を持っていた。
そんなイ・リンの護衛をしていたのが武官のムソク(ユンホ)だった。
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彼は名門の出身であり、たくさんの教育を受けたエリートではあったのだが、どちらかというと融通が利かない性格であった。それでも、一生懸命イ・リンを守っていく姿が心強かった。
こうして、イ・リンとムソクが中心になって、悪霊退治に取り組む夜警団の活躍が次々に描かれていく。
さらに、イ・リンとムソクが共に惹かれていくヒロインのドハ(コ・ソンヒが演じている)。そして、彼女を敵視しているスリョン(ソ・イェジが演じている)が繰り広げていく愛と憎しみの群像劇も本当にスリリングである。
こうしたキャストで展開された『夜警日誌』だが、チョン・イルの情熱が特に目立っていた。
彼は撮影中に右足や目をケガしてしまうこともあったのだが、最後までエネルギッシュに演じきっていた。
よほど充実感を感じたようでチョン・イルは、「イ・リンとして過ごした時間は本当に幸せでした。また、一生の思い出になる作品でした」と語っていた。
また、ムソクを演じたユンホのアクションシーンもすごかった。とても動きのいい彼のムソクの役は本当にピッタリで魅力的だった。
このように、『夜警日誌』は本当に見どころが多い時代劇だった。
文=大地 康
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