ユン・シユンといえば『製パン王 キム・タック』で大ブレイクして、さわやかなルックスでその後も人気ドラマに主演していた。
彼は、現代劇でも時代劇でもオールマイティな演技力を持っているが、特に『不滅の恋人』ではすばらしい存在感を発揮した。
このドラマでユン・シユンが演じたのは、王族のイ・フィであった。そして、兄のイ・ガンに扮したのはチュ・サンウクであり、このイ・ガンとイ・フィは兄弟でありながら王位をめぐって激しく対立した。
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チュ・サンウクはアクの強い個性を持っており、野心的で甥から王座を奪おうとするイ・ガンにぴったりだった。
一方のイ・フィは、芸術的なセンスを持った王族で性格も温厚だった。そういう優しさをユン・シユンが演じると、さらに人間性を感じさせてくれた。
しかし、イ・ガンとイ・フィの対立はますます深まっていき、イ・フィは苦難の連続だった。そんな状況で耐え忍ぶ役を演じたユン・シユンは、ここぞというときに骨太な演技を見せて多様な表現力を発揮していた。
実際、ユン・シユンは『不滅の恋人』で本格的な時代劇にふさわしい俳優として多くの人が高く評価した。
そして、ユン・シユンが『不滅の恋人』の後に再び挑んだ時代劇が『緑豆の花』であった。この作品は朝鮮王朝末期の激動の時代を描いた本格的時代劇であり、『不滅の恋人』と同じように兄弟の激しい対立を描いていた。その兄弟とは、兄のペク・イガンと弟のペク・イヒョンであった。
困難な政治状況の中で、国を助けようという気持ちは兄弟ともに同じだったのだが、運命の皮肉によって兄弟は無念にも戦うことになってしまった。そんな苦悩を弟のイヒョンの立場から演じたのがユン・シユンだった。
その堂々たる演技はさらに彼の評価を高め、「ユン・シユンはもはや時代劇の絶対的なエースになった」という声も起こるくらいだった。
この10年でユン・シユンも俳優として様々なキャリアを積んできたが、時代劇は彼にとって本当に重要なジャンルとなっている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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