名作『イ・サン』秘話。時代劇に珍しい「ウインク」を取り入れたワケ

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ドラマ『イ・サン』は、朝鮮王朝の歴史に輝く22代王・正祖(チョンジョ)を人間味あふれる国王として描いたドラマだった。

主役を務めたイ・ソジン。ドラマが大成功したのも、イ・ソジンの演技力が本当に優れていたからだ。

「時代劇の巨匠」と言われたイ・ビョンフン監督は正祖の役にイ・ソジンを抜擢したが、それは、彼の表現力なら正祖の人生を豊かに甦らせることができると考えたからだ。

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結果はその通りになった。さらに、アイディアが豊富なイ・ソジンは、イ・ビョンフン監督もビックリするほどのアドリブを披露してドラマを盛り上げた。

特に有名なアドリブがある。それはどんなシーンだったのだろうか。

ここで紹介するのは、幼なじみの親友パク・テス(イ・ジョンス)が武科の試験に合格し、それを正祖が祝福する場面だ。

「自然なアドリブを入れていいですか」

イ・ソジンはそのようにイ・ビョンフン監督に質問した。それに対し、監督はとりあえず承諾した。

『イ・サン』会見でのイ・ソジンとハン・ジミン

「アドリブ王」の異名

それに気をよくしたイ・ソジンは、撮影中の重要な場面でなんとパク・テスに「ウインク!」をしたのである。

許可したものの、イ・ビョンフン監督はイ・ソジンのアドリブが気に入らなかった。しかし、時間が迫っていて撮り直しもできず、仕方なく編集でカットをしようとした。それなのに、編集担当者は「これは本当に面白いシーンになりますよ」と進言してきた。それで、イ・ビョンフン監督はそのまま放送することにした。

たちまち大評判になった。イ・ソジンのセンスが光ったのだ。

実際のところ、朝鮮王朝時代に人が相手に対してウインクすることはなかっただろう。しかし、人なつっこい正祖のイメージをこのように表現したのはとても良かった。

イ・ソジンは、時代劇を堅苦しく考えるのではなく、ユーモアがある人間関係を描きたかったのだ。そのための「ウインク」であった。

時代劇に珍しい仕草を取り上げたイ・ソジンは、その後もアドリブを連発して「アドリブ王」の異名を取るほどであった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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