10月13日からテレビ東京の韓流プレミアで放送が始まった『王になった男』も、前半の物語がほぼ終わり、いよいよ佳境となる後半に向かっていく。
まだ見ていない人や前半のストーリーを整理したい人のために、『王になった男』のこれまでの展開を振り返ってみよう。
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主人公のヨ・ジングが演じたのは国王のイ・ホンだった。彼は王位を安定させるために弟を殺してしまったが、王位を守るための精神的な苦痛から不安定な日々を送っていた。
誰かに暗殺されるのではないかという恐怖も強く、そんな王の精神状態を都承旨(トスンジ)のイ・ギュ(キム・サンギョンが演じていた)はとても心配していた。
ある日、都承旨は町で王にそっくりな道化師のハソンを見つけた(ヨ・ジングが1人2役を演じている)。
都承旨は策を練り、イ・ホンが錯乱状態になったときに彼を秘密の場所に隠し、ハソンを身代わりの王にさせてしまう。
まったく政治のことがわからないハソンだったが、王の代わりになってみると、人々の暮らしに役立つような政治を実行しようとする。
都承旨は当初はハソンを叱りつけていたが、徐々にハソンの国王ぶりを認めるようになっていった。
当時の政権では、クォン・ヘヒョが演じている左議政(チャイジョン/副総理)のシン・チスが権力を握ろうとしており、彼は腐敗政治を蔓延させていた。そうした悪徳高官に対抗しようとして、都承旨は国王となったハソンに様々な命令を実行させていく。
こうして、都承旨と左議政の対決が鮮明になっていく。
一方、イ・セヨンが演じている王妃のソウンは、冷酷になってしまったイ・ホンの影響で笑いを忘れた辛い日々を送っていた。
しかし、急に王が優しくなり、徐々に心を開いていく。それもそのはずで、王はハソンに成り代わっていて、ハソンは王妃のことを心から大切に思っていた。
こうして物語は、王と王妃の幸せな日々を描いていった。しかし、すべてが変わる日がやってきた。
秘密の場所に隠れていた本物のイ・ホンが逃げ出してきて、王宮に返り咲いたのだ。ハソンは王によって追放され、殺される運命にあった。さらに王妃も再び王の冷酷な態度に翻弄されてしまった。
しかし、精神が錯乱状態になってしまった王を都承旨が再び王宮の外に連れ出し、最後は命までも奪ってしまった。
こうして身代わりとなったハソンが王に復帰して、いよいよ新しい政治を始めようとするのだった。
ますます面白くなってきた『王になった男』。後半の展開も楽しみだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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