イ・ジュンギの最新作はミステリアスなドラマの『悪の花』だ。
イ・ジュンギが扮した役は家庭的なペク・ヒソンで、妻や子供を心から愛する理想的な男性だった。しかし、それはあくまでも表の顔で、裏に回ると恐ろしい秘密を持っていた。
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その正体が徐々に明らかになっていくのだが、そんな夫を追い詰めていくのが妻のチャ・ジウォンであり、ムン・チェウォンが演じている。なんといっても、チャ・ジウォンは殺人課の刑事なのである。
そして、ペク・ヒソンは18年前に起こった連続殺人事件に大きく関係していた。こうして、ドラマは偽装と愛の人生をあぶりだしていく。
ペク・ヒソンを演じたイ・ジュンギにとっても、ロマンスとサスペンスを交互に演じわけるような役柄であった。繊細で情感のある彼の演技が存分に表現されていたのが『悪の花』であり、今までの概念を超えた意欲作であった。
イ・ジュンギの『悪の花』の前作は『無法弁護士~最高のパートナー』であった。このドラマでもイ・ジュンギは、拳でもって裁判を解決させようとする破天荒な弁護士を演じていた。
常にチャレンジに挑むことが俳優人生だと考えているイ・ジュンギは、役作りに生活のすべてを注ぎ込むように情熱的だ。最善を尽くす彼の生き方が主演作に投影されているのだ。
そして、現代劇が続いたイ・ジュンギだけに、次に時代劇に主演する可能性が高いかもしれない。
彼は、2005年に映画『王の男』で大ブレイクをした後に、『一枝梅(イルジメ)』(2008年)、『アラン使道伝』(2012年)、『朝鮮ガンマン』(2014年)、『夜を歩く士(ソンビ)』(2015年)、『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』(2016年)など、すばらしい時代劇ドラマに主演している。
それだけに、イ・ジュンギが出る時代劇には定評があるのだが、ぜひとも、とっておきの新作を見てみたい。そのときは、心が躍るような時代劇のヒーローに出会えるだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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